ソフトバンクがブロックチェーンのコンソーシアム発足、通信キャリア間決済システム実現目指す

ソフトバンク、スプリント、ファーイーストン、TBCASoftは、通信事業者が参加するブロックチェーン・コンソーシアムを発足。キャリア間ブロックチェーン決済システムの実験を進める。

ソフトバンクがブロックチェーンのコンソーシアム発足、通信キャリア間決済システム実現目指す

(出典:プレスリリース)

ソフトバンクSprint Corporation(以下、スプリント)・Far EasTone Telecommunications(以下、ファーイーストン)と、ブロックチェーン技術開発企業であるTBCASoftは、このたび新しいブロックチェーン・コンソーシアム「Carrier Blockchain Study Group(以下、CBSG)」を発足した。

CBSGは今後、グローバル規模でさらに多くの通信事業者の参加を募る予定だという。

ソフトバンク、スプリント、TBCASoftの3社は、TBCASoftの革新的なブロックチェーン技術を活用したキャリア間ブロックチェーン決済システムの実験に成功したようだ。

2017年2月、3社は通信事業者向けブロックチェーン技術の共同開発における協力を目指すことに合意。TBCASoftのブロックチェーン・プラットフォームと通信事業者のシステムを接続する実験に取り組んでいた。

今回、新たにファーイーストンが加わったことを機に、この連携を強化し、次世代のキャリア間ブロックチェーン・プラットフォームとエコシステムの構築を目指すコンソーシアムに発展させるに至ったという。

CBSGでは、安全な清算決済個人認証IoT端末向けアプリケーションなどのさまざまなサービスを、ユーザー向けに提供するプラットフォームの構築を目指して、研究開発を推進していくねらい。

また3社では、通信事業者のシステムと接続可能な「TBCASoft」のブロックチェーン技術を使ったキャリア間ブロックチェーン決済システム上で、通信事業者間のトップアップ(プリペイド携帯電話の口座のチャージ)やモバイルウォレット連携、国際送金、IoTを使った決済の実験に成功したとのこと。

モバイルウォレットとは、モバイル端末上で支払い取引ができるデジタル・ウォレットのこと。ユーザーは、ウォレットを使って、提携先店舗での支払いや、口座決済ができる技術のことだ。

(出典:プレスリリース)

TBCASoftの技術により、24時間365日低コストで稼動し、高い安全性と汎用性を兼ね備えたグローバル・ブロックチェーン・プラットフォーム・システムが実現した。

なお、2017年9月12日から14日に米サンフランシスコで開催される「Mobile World Congress Americas」のスプリントのブース内において、TBCASoftが紹介される予定だ。

当該プロジェクトでは、通信事業者の通信バックエンドシステム同士を接続、このシステムにより、通信事業者間のトランザクションの遅延またはエラーをなくすことが可能になるという。

既存のビジネスオペレーションを大幅に向上するだけでなく、より重要な点としては、通信事業者にさまざまなビジネスチャンスを生み出すようだ。

ソフトバンクではこのほか、ブロックチェーン技術への取り組みとしてブロックチェーン技術を活用したサービスアイデア・コンテストシリーズも開催している。今後CBSGは、他の通信事業者に参加を呼びかけるとともに、キャリア間ブロックチェーン・プラットフォームの要件定義を行っていくという。

また、参加メンバーが技術やビジネス、各国の規制当局の法令や規制に関する課題を解決するためのワーキング・グループとしても活動していく。