国内ドキュメント関連市場、縮小傾向を脱するには市場「拡大」か「開拓」か

IDC Japan(以下、IDC)は11日、国内プリント関連ハードウェア市場支出額、国内ページボリューム、および国内ドキュメント関連市場の市場動向を発表した。

国内ドキュメント関連市場、縮小傾向を脱するには市場「拡大」か「開拓」か

IDCは、国内プリント関連ハードウェア市場支出額国内ページボリューム、および国内ドキュメント関連市場の市場動向を発表した。

また、ページボリュームは3346億ページで前年比成長率マイナス0.6%、ドキュメント関連市場全体の支出額は約2兆5,006億円の前年比成長率マイナス1.0%だったという。

ドキュメント関連市場とは、「一般オフィス」「産業プリンティング」「ホーム」の各市場において、プリント関連ハードウェアの販売および保守による支出、そしてハードウェアから出力されるページボリューム単位での支出を総合した市場のことだ。

国内ドキュメント関連市場、縮小傾向を脱するには市場「拡大」か「開拓」か

IDCのイメージング、プリンティング&ドキュメントソリューショングループマネージャーの石田 英次氏は、国内ドキュメント関連市場の今後について次のように述べている。

「ゆるやかな縮小傾向にある国内ドキュメント関連市場において、ベンダーには市場内シェアを少しでも伸ばすための施策に投資するのか、あるいは新規事業開拓に重点投資するのか、難しい判断が迫られている」

2016年の国内ドキュメント関連市場の支出額の内訳は、

  • 一般オフィス市場:1兆7,270億円(前年比成長率マイナス2.6%)
  • プロダクションプリンティング市場とLFP市場で形成される産業プリンティング市場:4,911億円(前年比成長率5.8%)
  • ホーム市場:2,825億円(前年比成長率マイナス2.4%)

ドキュメント関連市場の支出額の大部分を占める一般オフィス市場は、成長率がマイナスとなっている。

これは、この市場の支出の多くを占めるページボリューム関連支出において、ページあたりの単価が下落したことが大きく影響しているという。

産業プリンティング市場の中のいくつかの分野(布へのデジタルプリントやデジタルパブリッシング等)において市場拡大の動きが見られるものの、国内ドキュメント関連市場全体は今後もゆるやかな縮小傾向を続けると、同社は予測している。

国内プリント関連ハードウェア市場、マイナス2.7%成長 レーザーMFPのマイナスが影響か

2016年の「プリント関連ハードウェア市場」の支出額は8,864億円で前年比成長率マイナス2.7%だったようだ。

2016年の国内プリント関連ハードウェア市場支出額の内訳は次の通り。

  • レーザーMFP:6,940億円(前年比成長率マイナス3.2%)
  • レーザープリンター:682億円(前年比成長率マイナス9.0%)
  • インクジェット機器:946億円(前年比成長率3.9%)
  • LFP(Large Format Printer/大判プリンター):295億円(前年比成長率6.5%)

MFPとは、Multi Function Peripheralの略で、プリンター機能に加え、コピー機能、FAX機能、スキャナー機能のいずれかを備えた複合機のことである。

機器別の国内ページボリューム比率、2012年以来大きな変動なし

2016年の国内ページボリュームの内訳は次の通り。

  • レーザーMFPからの出力:1,961億ページ(前年比成長率1.1%)
  • レーザープリンターからの出力:1,032億ページ(前年比成長率マイナス3.4%)
  • インクジェット機器からの出力:353億ページ(前年比成長率マイナス0.9%)

機器別のページボリューム比率は、2012年以来ほとんど変化がないようだ。またその比率は、レーザーMFPからの出力が常に6割程度を占めている。

なお、2016年の世界全体のページボリュームは3兆3,663億ページだったという。国内のページボリュームを見てみると、世界全体の約9.9%を占めているとのこと。


今回の発表の詳細は、「2017年 世界と国内のドキュメント関連市場およびページボリュームの動向」に記載されている。