ライザップの働き方改革、1000人「正社員化」に踏み切ったワケ

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8期連続増収を達成したライザップが、2017年10月1日付で、ボディメイクスタジオに勤務するスペシャリスト約1000名を正社員化した。2か月で結果にコミット型から生涯のパートナー型への事業モデルを転換するなかでの今回の「働き方改革」の意義とは?

ライザップの働き方改革、1000人「正社員化」に踏み切ったワケ

ライザップが8期連続増収で躍進、驚くほど健全な財務状況

「結果にコミット」のインパクトあるテレビCMで話題のダイエットスクール、RIZAP(以下:ライザップ)が、8期連続で増収を成し遂げた。増益は4期連続で、成長が大幅に続いている。

第1四半期の売上は286億円。前年同期は198億円だったので、44.5%の売上成長を達成したことになる。営業利益は37億円だったものが27億円となり、若干のマイナスとなったものの、大幅に売上を伸ばしている。

ライザップゴルフ、ライザップイングリッシュ、ライザップキッズ、ライザップクックなどの関連ビジネスも多角的に展開しており、店舗展開やマーケティングによる積極的な先行投資があるものの、今後、収益化フェーズに進んでいくものと見られる。

また、貸借対照表をみると、自己資本率は22%〜23%と、ほぼ前年同期と変わっていない。第1四半期は先行集中投資にもかかわらず、営業キャッシュフローが前年同期比大幅に改善しており、第2四半期にも改善傾向は続く見通しとのことで、さらなる躍進が期待される。

ここにきてキラーワード「2か月でコミット」を捨てる?

ライザップには、約8万9000名の会員がいる。累計会員は伸び続けており、右肩上がりで会員数が増えている。2か月で結果がでることから、多少、金銭的な出費があろうともボディメイクに関心の高い中高年層をターゲットにして、継続的な会員数増加を続けてきた。店舗も135店を超え、大幅に拡大中だ。

だがしかし、ここに来て、ライザップは2か月のコミット型から、生涯のパートナー型に舵を切るという。「ゲストに生涯寄り添うパートナーへ」を合言葉に、ビジネスモデルを転換する見通しだ。

いままでは、2か月で35万円などの短期集中型で結果を出していたものが、今後は毎月2万9,800円で1年間のサポートを受けられるプログラム型に転換していくと発表している。

ライザップが従来掲げていた「2か月で結果にコミット」という考え方は、主にカウンセリングに重きをおいている。たしかにトレーニングも行うが、日頃の食生活の指導、専用トレーナーによる励ましなどで結果を出していた。

それが、月2回のプランニング、専用アプリで来店不要の指導、専用のトレーニングコーナー、リバウンド保険などのプログラムを準備し、短期で終わってしまう一度きりのライザップ体験から、生涯のボディメイクパートナーとしての役目にチェンジしていきたい構えだ。

これからのライザップは、「生涯継続型」にシフトし、日本の健康増進にコミットすると宣言している。これにより、安定的に成長できるビジネスモデルへと転換を図っていく。

大きくビジネスモデル転換、リバウンド率を7%から1%以下に目標立て

2か月コミット型から、生涯のパートナー型へ転換した背景には、「ライザップで急に痩せてもリバウンドする」という都市伝説めいた噂が流れていることがある。たしかに糖質制限ダイエットは短期間で効果があるのだが、ライザップを卒業した途端、炭水化物の誘惑に負けて食生活が元通りになり、再び太ってしまう、というものだ。

ライザップの現在時点のリバウンド率は7%だと公表されている。それを1%にまで下げたいというのがライザップの考えだ。せっかく痩せてもリバウンドする、という噂はブランドイメージを大きく毀損しかねず、また実際に再び太っている人が現実にいることから、対処をしていく必要があると感じたのだろう。

2017年7月1日からは、リバウンド保険も始まった。体重が元に戻ってしまった人には、2か月のプログラムをプレゼントするというものだ。これならば、短期集中型でしっかり痩せて、その後のサポートを受けながら、スリムな体型を維持していくことが可能になる、というビジネスモデルだ。