日本初は三菱東京UFJ銀行 | OFSS提供のリスク管理ソフトを導入

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野村総合研究所が16日発表したところによると、三菱東京UFJ銀行が日本で初めて、リスク管理パッケージソフトウェア「Oracle Financial Services Analytical Applications」を導入した。

日本初は三菱東京UFJ銀行 | OFSS提供のリスク管理ソフトを導入

「Oracle Financial Services Analytical Applications」を三菱東京UFJ銀行が導入

AWSを軸とした基幹システムのクラウド移行を推進中の三菱東京UFJ銀行で、また新たな動きが明らかとなった。日本で初めて、リスク管理パッケージソフトウェア「Oracle Financial Services Analytical Applications」を導入したのだ。

導入支援を行った野村総合研究所の発表によると、「Oracle Financial Services Analytical Applications」は、Oracle Financial Services Software Pte.Ltd(OFSS)が提供しており、世界中の金融機関で豊富な導入実績があるとのこと。

日本最大規模を誇るメガバンクである三菱東京UFJ銀行での導入が、日本の金融機関にどのような波紋をもたらすのか注目が集まる。

50種類の業務アプリケーションモジュールから選定して導入が可能

金融機関向けのリスク管理パッケージソフトウェアである「Oracle Financial Services Analytical Applications」には、統一のプラットフォーム上に業務アプリケーションが50種類用意されている。ユーザーは必要なものだけを選んで導入することが可能とのことだ。

野村総合研究所によると、今回、三菱東京UFJが導入したリルク管理ソリューションは以下3つ。

(1)ALM(Asset Liability Management)ソリューション

金利リスク、外貨リスク、バランスシート構造を計測し、モニタリングする機能、またフレキシブルな将来シミュレーション予想、商品別のモデリングとBI(Business Intelligence)レポーティング機能を実装。

これにより、現状分析と総合的な資産と負債の管理に基づいた将来への意思決定を行うことが可能となる。

(2)FTP(Funds Transfer Pricing)ソリューション

プライシングリスク、ベーシスリスク、流動性リスクなどを考慮した、日次でのFTP計算機能を実現。これにより、金利リスクと収益のバランスが取れた運営実現を目指す。

また、商品、チャネル、ビジネスラインごとの収益性を評価し、金利リスクを効率的に集中管理できるようになる。

(3)LRM(Liquidity Risk Management)ソリューション

流動性ギャップの計算、バーゼル委員会が定める流動性規制比率の計算、資金集中リスク管理、ストレステストおよび規制報告のための計算機能を実装。潜在的なリスク量を計測し、不測の事態に備える。

三菱東京UFJ銀行は、今回の「Oracle Financial Services Analytical Applications」導入を、先見的なバランスシート運営の実現を支えるインフラ戦略の一貫と位置付けている。環境変化への対応力強化が急務とされるメガバンク各行では、今後もリスク管理のさらなる高度化が進むだろう。