法人向けクラウドサービス勝者への道、働き方改革による「ビジネスチャンス」を勝ち取るには

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Sansanプロダクトアライアンスマネジャー山田尚孝氏による連載コラムのプロローグとして、勢いのある法人向けクラウドサービスの強さの秘訣について、概要を語っていただきました。
法人向けクラウドサービス勝者への道、働き方改革による「ビジネスチャンス」を勝ち取るには

1兆円を突破した国内クラウド市場

近年、クラウドサービスが急速に普及しています。MM総研の調べでは、国内のクラウド市場の伸び率は年間で約3割。2015年時点で1兆円、2020年には3兆円に達する見込みです。

この傾向は国際的なもので、世界的な市場規模の成長率を見ても、2015年の16.2億ドルに対して2016年は38.4%増の22.4億ドルとなっており、2020年は2,000億ドルに達するといわれています。

この拡大をけん引している一つの要因が、企業でのクラウドサービスの導入・活用です。セキュリティ懸念から長らく導入に慎重だった日本の大手企業が、2015年ごろを境に次々に自社のシステムをクラウドサービスに切り替えつつあります。

私が所属するSansanはクラウド名刺管理サービスの企画・開発・販売を行っていますが、当社においてもこの「日本法人のクラウドサービスの導入のムーブメント」を強く感じており、ここ数年で多くの大手企業様に当社サービスをご導入いただいています。

働き方改革「ビジネスチャンス」、クラウドサービス導入を後押し

中でも国内企業へのクラウドサービスの導入を後押ししている要因が、昨今国内で叫ばれている「働き方改革」です。日本は少子高齢化に伴う労働人口の減少を補うために、同改革を推進する必要に迫られています。

働き方改革を実現する具体的な方法は、現在各方面で議論がなされていますが、大まかにいうと、(1)長時間労働の是正、(2)生産性の向上、(3)多様な働き方の受容、という3つを満たす必要があるといわれています。

そして、これらの実現を後押ししてくれるのがクラウドサービスの導入・活用であり、テクノロジーを十二分に活用することで、働き方改革を成し遂げようという潮流が確実に存在しています。

ビジネスサイドもそのニーズを敏感に嗅ぎ取っており、ここ数年で「働き方改革」を達成するためのさまざまな法人向けクラウドサービスが出現しつつあり、今後この傾向はますます高まっていくものと思われます。

このように、国内外を問わず、法人向けのクラウドサービスは群雄割拠の様相を見せていますが、その中でもゲームチェンジャーとなるほどの勢いを見せている企業が少数ではありますが存在します。

私の所属するSansanもその一つで、名刺管理を起点として社内で人脈を共有することにより、働き方の革新を後押ししています。導入企業数は2017年時点で6,000社、2019年には1万社を目指しており、手前味噌ながら国内で勢いのあるクラウドベンダーの一社に数えられています。

同様に、法人向けクラウドサービスを展開している勢いのある会社といえば、kintoneを展開しているCybozu、法人向けの会計サービスを展開しているfreeeなどを見ることができます。

また海外を見渡せば、法人向けCRMのジャイアントSalesforce、セキュアなクラウドストレージのBox、マーケティングオートメーションの草分け的存在であるMarketoなどは、国内でその名を聞くにとどまらずワールドワイドで急速な普及・拡大の様相を見せています。

私は現在まで4年間Sansanに所属しており、勢いのある法人向けクラウドサービスの成長を目の当たりにしてきましたが、同様に急激に成長している他社の内情にも興味を持っていました。「市場的に強いサービスを展開している企業、その強さの秘密は何なのか?」そのことにも、非常に興味を抱くようになりました。

そして今回、ボクシルさまより機会をいただき、この長年の疑問について私の考えをまとめることになりました。

本日から全4回にわたって、これら勢いのある法人向けクラウドサービスの強さの秘密に迫っていこうと思います。

これを紐解くキーワードは、次の3つです。

・プロダクト
・マーケティング&セールス
・カスタマーサクセス

これらの法人向けクラウドサービスにおける昨今のトレンドを語るとともに、それらが私の所属するSansanでどのように行われているかについても、多少例に出しながら語っていこうと思っています。

本連載記事を読む
#00 法人向けクラウドサービス勝者への道、働き方改革による「ビジネスチャンス」を勝ち取るには (2017/11/13公開)
#01 セールスフォースやBoxはなぜ強いのか?勝てるSaaS企業が持つ「5つの共通点」(2017/11/20公開)
#02 B2Bマーケ&セールス部門のチームビルディング、6つの「勝ちパターン」(2017/11/27公開)
#03 Sansanが最重視する、カスタマーサクセス機能「3つの役割・4つのアクション」(2017/12/4公開)