「仕事観」と「人生観」を一致させるためにやるべきこと
自分にとっての仕事の意味、人生観を以下の質問に答える形で書き出してみよう（それぞれ30分程度かけて、A4用紙1枚にまとめる）。
【仕事観】
・仕事はなんのためにある？
・なぜあなたは仕事するのか？
・よい仕事とはなにか？【人生観】
・人生に意味を与えるものは？
・人生に生きがいや価値を与えるものは？
・あなたの人生は、家族、地域社会、世界とどう関係しているか？
・お金、名声、目標達成は満足できる人生とどうかかわっているか？
・経験、成長、充足感はあなたの人生にとってどれくらい重要か？（質問例：本書より引用）
書き終えたらざっと読み返し、以下の質問について、各問に対する考え方を書き出していく。例えば、
・あなたの仕事観と人生観はどの部分で補い合っているか？
・あなたの仕事感と人生観はどの部分で食いちがっているか？
・あなたの仕事観と人生観に因果関係はあるか？ あるとすれば、どんな？
実際にスタンフォード大学で著者の授業を受けた学生たちいわく、この演習が最も「なるほど！」と思う瞬間だったとのこと。この演習にのぞむと、たいていは仕事観と人生観の、少なくともどちらかを修正することになる。
これが自分にとっての人生のコンパスの役割を果たすのだ。（ちなみに、ここまでで前述の10ステップのうち、STEP1と2が終了だ。）
コンパスを手に入れたら、次は「道を探す」ステップへ
本記事では、仕事や人生に行き詰まりを感じたときに「今日すぐ取り掛かることができるステップ1〜2」を解説したが、ライフデザインに興味を持った方は本書で以降のステップを確かめて、ぜひ演習に取り組んでほしい（各演習で使うシートは、版元の早川書房WEBサイトから無料でダウンロード可能）。きっと何らかのヒントが見つかるし、早く行動したくなってウズウズするはずだ。
理想のライフデザインに正解はないと著者は語る。しかしライフデザインの醍醐味は、何となく人生に行き詰まりを感じる、仕事にやりがいを感じられないというときも、「自分史上最高の人生」を目指すことができることだ。ぜひ楽しみながらじっくりと、ライフデザインをしてみてほしい。
