54兆円の過剰在庫を削減し、入出荷作業時間を80%削減へ ロジクラが在庫管理機能の事前ユーザー登録を開始

NewRevoは6日、AIによる需要予測機能の提供に先駆け、「ロジクラ」の在庫管理機能の事前登録ユーザーの募集を開始したことを発表した。国内に眠る54兆円の過剰在庫の削減を目指すねらい。

54兆円の過剰在庫を削減し、入出荷作業時間を80%削減へ ロジクラが在庫管理機能の事前ユーザー登録を開始

(出典:プレスリリース)

ロジクラは、在庫、販売、景気動向などのデータを用いて通販事業者に需要予測を提供するクラウド在庫管理システムだ。

2年後に提供予定の需要予測機能に先駆け、現場での入出荷作業を削減する在庫管理機能の提供と、事前登録の募集を開始する。

ロジクラの在庫管理機能は「プロの倉庫オペレーションをあなたの手のひらに」をコンセプトにしており、通販事業者にとって、 全体の60%以上も取られている入出荷作業の時間を、クラウド上でのバーコード作成とスマホでできる検品、入出荷機能によって削減するという。

ロジクラ開発の背景

代表の長浜氏自身、倉庫業務経験があり、そこでの倉庫業務のアナログさ、煩雑さに課題を感じ、それらの課題を解決したいという思いから、クラウド型の在庫管理システム「ロジクラ」を開発した。

現在、中小企業の倉庫には売れずに眠っている過剰在庫が約54兆円も存在しており、実際に平成28年は、過剰在庫が直接の原因で、1週間に1社が倒産している。

過剰在庫がなくならない原因は、発注担当者がデータに基づいた需要予測ができていないからだという。

その需要予測を可能にするための第一歩として、まずは在庫管理機能を低価格で提供していく。

また、今後の目標として、ロジクラは中小企業に在庫管理と需要予測を一気通貫で提供し、国内に眠る54兆円の過剰在庫の、5年間で30%(16兆円)の削減を目指すようだ。

国内の一般消費者向け通販市場は15兆円を突破、 今後も右肩上がりに成長

経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査によると、 2016年の一般消費者向けEコマース市場は15.1兆円と、 年次5%を見込む継続的成長を続けている。

今年度は通販事業者向けの物流サービスの台頭により、 今後とも継続的に小規模事業者や個人でのEコマース参入が増えてくることが予想されている。

国内通販事業者のうち過半数以上の事業者は、 入荷から出荷までに発生する煩雑な作業のすべてを、 自社で行っているとのこと。

特に全体の60%もの時間が入出荷作業に取られており、 本来やるべき販路拡大などの業務に時間を使えていないようだ。

ロジクラ

(出典:プレスリリース)

ロジクラは国内初の、在庫管理から需要予測までを一気通貫で提供するクラウド管理システム。

在庫管理機能は、クラウド上で以下のような物流業務に関わるすべての作業が完結でき、自社で入出荷業務を行っている通販事業者が、 商品在庫をクラウドで管理でき、 入出荷作業時間を80%削減できることを目標にしている。

  • バーコード発行・スキャン
  • ラベルの発行
  • 在庫管理
  • ロケーション管理
  • 納品書・ 送り状作成機能
  • ピッキングリスト作成機能
  • 受注(オーダー)の取り込み(各通販・ECモールと連携 2017年12月頃予定)

そして在庫管理機能に蓄積されたデータをもとに、2年後のAIによる需要予測機能の提供を目指している。

これまでの在庫管理システムはパッケージソフトで、 価格も高価なものが当たり前だったが、出荷量に対する従量課金を採用していて、事業規模に応じた価格で導入可能だ。

機能面でも50社以上の通販現場の声を反映した、入出荷業務に必要なすべての機能を揃えているという。

また、在庫管理にはハンディと呼ばれる、バーコードスキャナーが必要になる。

従来のハンディは30万円程度の初期費用がかかっていたが、iOSに対応の専用アプリ「ロジクラハンディ」を使って、iPhoneのカメラでバーコードを読み取り、クラウド上での在庫管理が可能になる。

各モールとのAPI連携

ロジクラでは各通販・ECモール、 通販システム、 受注管理システムとAPI連携することにより、 オーダーの取り込みから、 リアルタイム在庫反映までできる機能を追加予定だ。

管理画面

物流業務知識がなくても簡単に使えるわかりやすい画面で、 物流業務を行うことが可能だという。

また、 送り状はヤマト、 佐川、 郵政に対応しており、 2019年からは、 各企業に蓄積された在庫、 販売などの社内データと、 景気動向、 天気などの外部のデータを機械学習にかけることにより各企業に最適化された需要予測機能を提供予定とのこと。