アマゾンはなぜ勝ち続けられるのか?ジェフ・べゾスに学ぶ「後悔を最小限にする思考」

ECサービス最大手として君臨するアマゾン。しかし、2000年前後はアマゾンと似たECサービスが雨後の筍のごとく誕生し消えていった。 アマゾンはEC業界で圧倒的な立場を築き上げたわけだが、その要因の一つが、CEOジェフ・ベゾスの行なってきた「とある思考」だ。

アマゾンはなぜ勝ち続けられるのか?ジェフ・べゾスに学ぶ「後悔を最小限にする思考」

アマゾンは「赤字でも」長期的なロジスティクス投資を実行した

アマゾンは、当時のECサービス運営企業としては異例の物流センターの自社保有を実行。物流センターをはじめロジスティクスへ多額の投資を行い、毎年赤字続きとなった。

赤字が続こうと、アマゾンCEOのジェフ・べゾス氏は「倉庫こそアマゾンの最大の資産である」という長期的視野に立った信念を持ちロジスティクスへの投資を継続した。

ロジスティクスによって、アマゾンは配送時間の短縮、コストの削減。顧客にとって利便性の高い配送サービスを実現できた。ロジスティクスは長い時間と膨大な改善を重ねて築き上げられるものであり、競合が模倣するのは難しい。にもかかわらず、アマゾンは非常に高い参入障壁を築き上げることに成功した。

「後悔を最小限にする思考」が長期的視野に立った経営を支える

長期的視野に立った経営を行うのは容易ではない。成果が出ないことへの不安にプラスして周囲からの批判が経営者を短期的な成果を追う方向へと向かわせるからだ。アマゾンは1994年の創業以来、毎年赤字が続き、通年で黒字になったのは2003年のことである。

それでもなお、べゾス氏は失敗に対する不安、投資家や株主からのプレッシャーに押し潰されることなく長期的視野を持ち続けた。そんなべゾス氏を、うちから支えていた思考がある。

それこそが「Regret Minimization Framework(後悔を最小限にする思考)」だ。

べゾス氏は2001年のインタビューで以下のように述べている。

「80歳になって人生を振り返った時に後悔することの数を可能な限り減らしたい。(略)失敗したかったことじゃなくて、チャレンジしなかったことを酷く後悔するだろう。(略)賞与がなくってしまうなどの短期的なことは私たちに決断させづらくする。一方で長期的な視野を持つと人生にとって良い決断ができるだろう」

実際、べゾス氏はアマゾンにおいては5~7年のタイムスパンで事業を育てているとも述べている。

しかし、べゾス氏も人の子だ。不安や迷いが出ることもあるだろう。そんなべゾス氏の羅針盤となった一冊の本がある。その本とは自己啓発本だろうか?ビジネス本だろうか?そのどちらでもない。