スクウェア・エニックスの売上・利益構造
「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」と「ファイナルファンタジー」という2つのRPGメガタイトルを有するスクウェア・エニックス。実は、家庭用ゲーム機向けビジネスに特化しているわけではない。上期決算の数字とともに4つの事業セグメントを見ていこう。
圧倒的に大きな数字なのが、デジタルエンタテインメント事業だ。売上の77%、各部門も営業利益合計の84%をこの主力部門が稼いでいる。合併前のスクウェア、エニックスそれぞれの本業であり、現在も大黒柱だ。
他の3事業は傍流の事業である。
アミューズメント事業はゲーム会社、タイトー買収により抱え込んだ事業で、売上高はそれなりに高いものの利益率が低いため、全社業績への貢献度合いは高くない。そして出版事業、ライツ・プロパティ事業はそもそもの金額が小さい。
よって重要なのは、デジタルエンタテインメント事業の動向、そしてその中身である。