ドラクエ、FFだけじゃない、絶好調スクウェア・エニックス収益構造を徹底図解

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記事の情報は2017-12-04時点のものです。

前年同期比24%増の売上高1320億円、営業利益は132%増の258億円と、2017年上半期決算を叩き出し、10年来最高の株価 (2017/11/16終値 5140円、1年で約2000円上昇) に達するスクウェア・エニックス。絶好調の理由を探る。
ドラクエ、FFだけじゃない、絶好調スクウェア・エニックス収益構造を徹底図解

スクウェア・エニックスの売上・利益構造

「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」と「ファイナルファンタジー」という2つのRPGメガタイトルを有するスクウェア・エニックス。実は、家庭用ゲーム機向けビジネスに特化しているわけではない。上期決算の数字とともに4つの事業セグメントを見ていこう。


圧倒的に大きな数字なのが、デジタルエンタテインメント事業だ。売上の77%、各部門も営業利益合計の84%をこの主力部門が稼いでいる。合併前のスクウェア、エニックスそれぞれの本業であり、現在も大黒柱だ。

他の3事業は傍流の事業である。

アミューズメント事業はゲーム会社、タイトー買収により抱え込んだ事業で、売上高はそれなりに高いものの利益率が低いため、全社業績への貢献度合いは高くない。そして出版事業、ライツ・プロパティ事業はそもそもの金額が小さい。

よって重要なのは、デジタルエンタテインメント事業の動向、そしてその中身である。