2021年AR/VRヘッドセット市場予測、出荷台数は2017年比約6倍5,920万台に

IDC Japanは16日、「AR/VRヘッドセットの2021年までの世界・日本国内出荷台数予測」を発表した。2021年世界出荷台数は2017年比約6倍の5,920台、日本国内でも約3倍の108台に達する見込みであることが明らかになった。

2021年AR/VRヘッドセット市場予測、出荷台数は2017年比約6倍5,920万台に

ここ数年で、世界AR/VRヘッドセット出荷台数は急増する

AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)ヘッドセットの合計は、2021年に2017年の960万台の約6倍となる5,920万台に達するとの予測が明らかになった。

現在市場をけん引しているのは、Samsung Gear VRのような低価格のスクリーンレスビューワーだ。しかしケーブル型とスタンドアロン型にシフトし、スクリーンレス型はシェアを失うことになるらしい。

今後数年はPlayStation VRやMetaなどのケーブル型ヘッドセットが市場をリードし、2021年にはOculus GoやHololensのようなスタンドアロン型がAR/VR市場の半数近くを握るとの見通しだ。

IDCシニアリサーチアナリスト ジテシュ・ウブラニによると、今後はより高度なトラッキングとリフレッシュレートを提供するケーブル型ヘッドセットの需要が高まり、結果としてより満足度の高いユーザー体験を届けることにもつながるという。

ケーブル型およびスタンドアロン型のVRヘッドセットは、ビジネス分野でも出荷台数が2017年の合計100万台から2021年には合計1,260万台に成長すると見込み。
他方、ケーブル型およびスタンドアロン型のARヘッドセットのビジネス向け2021年出荷台数は1,560万台に増加するとみられ、ビジネス分野におけるインパクトはARがVRを凌ぐことになりそうだ。

出典 : Worldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker, December 19, 2017

国内のAR/VRヘッドセット出荷台数は2021年には100万台を超える

国内では2021年に出荷されるヘッドセットの合計は、2017年の30万台の約3.6倍となる108万台に達すると予測されている。
内訳としては、ARヘッドセットが8万台、VRヘッドセットが100万台となる見込み。

出典 : Worldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker, December 19, 2017

AR/VRは多くのビジネスの場に導入される

AR/VRおよび各種デバイスのプログラムバイスプレジデントであるトム・マイネリは、AR/VRについて以下のように述べている。
- ARは人間の手を使う業務の多くの場面に導入され、現場の大部分に恩恵をもたらす。
- VRは現在、教育、デザイン/コンテンツ制作、小売などでのビジネスユースケースが急速に拡大している。

日本ではVRが主導権を握る

IDC JapanのPC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原啓は、日本でのAR/VR市場は2021年までVRが市場の主導権を握る傾向が世界よりも強いと推測する。
背景に日本でARのビジネス分野での導入の動きが世界に比べて極めて鈍いことが原因として挙げられるという。
VRにおいてもスタンドアロン型のプラットフォームの導入への動きが世界と比べても限定的であるといわれており、対策が急がれる。

日本でのさらなるAR/VRの普及のためにも展示会やイベント以外でのユーザー体験の裾野を広げ、導入決定権者を巻き込んでイノベーションの拡大を推し進めていく必要がありそうだ。

今回の発表はIDCが発行する「Worldwide Quarterly Augmented and Virtual Reality Headset Tracker」にその詳細が報告されています。