KDDIら4社、IoTを活用し顧客動線と顧客属性を検証する実証実験の開始を発表 -2月より相鉄横浜駅ビルJOINUSにて

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KDDI、ZOYI Corporation、ARISE analytics、ipocaの4社は24日、相鉄ビルマネジメントが運営するショッピングセンター「JOINUS・ジョイナス」(神奈川県横浜市)において、2月より顧客動線と顧客属性を組み合わせ、来店状況を分析する実証実験を開始すると発表した。
KDDIら4社、IoTを活用し顧客動線と顧客属性を検証する実証実験の開始を発表 -2月より相鉄横浜駅ビルJOINUSにて

データに基づいたリアル店舗改革を4社の技術で

「JOINUS」は、相模鉄道本線の横浜駅と一体化した商業施設で、1日あたり約23万人が来店している駅ビルである。

今回の実証実験で、KDDIはデータを収集し解析できるIoT基盤を、ビックデータ解析サービスを展開するZOYIはIoTセンサーを、ipocaはスマートフォン向けアプリ「NEARLY」をそれぞれ提供する。

KDDIとアクセンチュアの合弁会社ARISEは、IoTセンサーから得られたデータをもとに分析を行うとともに、KDDIやipocaとともに、可視化した分析結果を「JOINUS」に対してフィードバックを行うという。

IoT 基盤とデータ解析技術を組み合わせたリアルタイム動線解析をSC業界へ導入し、最適解を導き出すことを目指す今回の実証実験は、国内商業施設各社の動線設計・テナント誘致・リーシングなど、SC業界が恒常的に抱える課題解決の新たな活路を模索する試みだ。活用可能なテクノロジーは、センサリング・ビッグデータ・AI など幅広い。

IoTセンサーとクーポンアプリで顧客動線と属性を把握

● 「JOINUS」内の各出入口やロビーなど主要な地点に設置された複数のIoTセンサーにより、来店した顧客が持つスマートフォンから Wi-Fiを通して時間ごとの来店者数などを把握する。

● さまざまな店舗のクーポンが利用可能なスマートフォン向けアプリ「NEARLY」を通して「JOINUS」内で利用されたお客さまの属性情報を把握する。

この実証実験で得られたデータや分析結果をもとに、「JOINUS」では、店舗レイアウトの改善やO2Oによるプロモーションの促進など、より効率的で高い店舗運営効果を得られるサービスの提供や改善を目指すという。

NEARLY(ニアリ)とは

「NEARLY」とは、身近な施設や店舗のさまざまな商品情報、お得な情報などを画像で簡単に探して楽しむことができるプラットフォーム型のBtoC販促アプリである。最大の特徴は、地域の商業施設を一本化した点であり、商業施設の垣根を越えて、エリア単位でさまざまな商品情報、お得な情報を画像で簡単に探すことができる。消費者の中でも、特定の施設や店舗にこだわらずさまざまな場所で購買するライトユーザー層に支持されている。

一方、商業施設や店舗にとっては、幅広いライトユーザーに向けて、タイムリーな情報発信ができるデジタル販促の手段として導入されている。商業施設や店舗がニアリを利用すると、地域のライトユーザーの集客や売上向上効果が得られるというメリットがある。

導入済み商業施設数は130、登録店舗数:1万3千店舗以上だ。

IoTやO2Oサービスの活用で、変わる店舗運営の在り方

さまざまな「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みであるloT、そしてオンラインから、ネット外のオフラインでの行動へと促す施策であるO2O。

言葉だけ聞くと難しい概念のようにも感じるが、こうした技術は、実はわれわれの身近なものとなりつつある。わたしたちの身近な店舗の動線をよりスムーズにし、買いたいものを手元に届け、クーポンで割引を受けることができ、さらに購買履歴から自分に合う商品を提供してくれる。

店舗運営者にとって、現在の顧客を満足させることはもちろん、見えない顧客をどうつかむか。こうした技術の導入を検討し、今後の店舗運営戦略に役立てるべきである。今回の実証実験結果で、店舗がどう変わるか、ぜひ注目していきたい。