「Amazon Business」遂にフランス上陸、企業の購買業務にかかる時間とコスト削減

Amazon.frは7日、法人・個人事業主の購買ニーズに応える新サービス「Amazon Business」をフランスで開始することを発表した。同サービスは昨年9月に日本でも開始されており、日本の法人向けEC業界にも衝撃を与えている。フランスでも爆発的に普及することが予想される同サービスに注目する。

「Amazon Business」遂にフランス上陸、企業の購買業務にかかる時間とコスト削減

「Amazon Business」の特徴とは

Amazon Businessは、オフィスで必要な文具、工事現場で使う電動工具、自動車の補修用品、飲食店向けのキッチン用品、大学での研究用品など、2億5千万種類以上という商品数を武器に、法人・個人事業主の購買に対応する。

現在、アメリカ、日本、インド、ドイツ、イギリス、フランスで利用でき、2017年12月時点で、Amazon.deで15万以上、Amazon.co.ukで9万以上の顧客を持つ。

<Amazon Businessの特徴>

● 社内の事前承認に活用できる見積書の作成や、月末締めの一括請求書払いにも対応。
● 25ユーロ以上の購入で、配送が無料。
● 税抜き価格表示、購買が可能になる。
● 複数ユーザーで利用できるアカウントが持てる。
● 支払いに関する購買ルールをカスタマイズし、グループで共有できる。
● 企業独自の購買レポートを作成・購買分析ができる。

また、Amazonにおけるすべての注文に関するVAT請求書を販売事業者に代わって自動で作成する「VAT計算サービス機能」を無料で提供している。(VAT=付加価値税。税率が対象となる物品・サービスによって異なることが多い。)

この機能を利用したドイツとイギリスの販売事業者は、Amazon Businessの利用開始から1か月以内に、B2Bビジネスでの売上を平均で50%以上伸ばしているという事例もあるという。

ワンストップで購買、一元管理で時間とコストを削減

企業の購買担当者には、Amazon Businessを利用するメリットは大きい。

まず圧倒的な品ぞろえから、今まで複数あった購入先をAmazon Businessに一本化することが可能になり、発注先や量の調整、支払い期限のばらつきなど購買にかかるムダを省くすることができる。価格面でも、まとめて買う場合に割引を受けられる商品に対応しているため、コストの削減も期待できる。

また複数人でアカウントを共有し、購買に関するルール、購買レポートなどを利用することができるため、社内における購買にかかる意思決定の時間も大幅に短縮することができるだろう。自社でこうしたシステム開発や導入をしている企業も少なくないが、Amazon Businessのサービスは無料だ。

購買にかかる時間を短縮することで、本来の業務への時間をとるとこができ、生産性向上が可能なる。欧州ではフランス・ドイツ・イギリスと国をまたいで事業を展開する事業者も多く、今回のフランスでのサービス開始を待ち望んでいた企業は多いという。

日本でも法人向けEC業界へのインパクトは大きい

日本でも法人向けECには「アスクル」や「MonotaRO」、大塚商会の「たのめーる」などがある。しかし商品規模で圧倒するアマゾンの上陸は、業界に大きなインパクトを与えている。

個人向けECで独り勝ちともいわれているAmazonは、B2Cで培った購買分析を、B2Bにもおおいに活用できる。必要なものが1サイト内ですぐに比較検討でき、購入までの操作もシンプル。オフィスにいないときでも注文は容易で、今後企業がサプライヤーの一本化を進めることは十分に考えられる。

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