IT×地域密着医療の構築へ、メドピアとスギ薬局グループが業務資本提携

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メドピアは、3月5日、スギホールディングスとの業務資本提携契約を発表。スギHDに対する第三者割当、MediplatによるスギHDの100%子会社でスギ薬局に対する第三者割当も同時に行い、それぞれ新株発行を行うという。
IT×地域密着医療の構築へ、メドピアとスギ薬局グループが業務資本提携

地域完結型医療にこたえるプラットフォームの構築へ

昨今の高齢化や医療費拡大により、今「地域完結型」医療へのシフトが求められている。平均寿命60歳だった時代は、病院は若い患者の病気を治す目的の「病院完結型」であった。しかし今求められているのは高齢者が病気と共存する、病気を予防する、自宅での生活のための「地域完結型」医療に代わりつつあるのだ。

その実現に向けて、メドピアとスギ薬局グループは今回業務資本提携を発表した。

メドピアは、国内医師の3人に1人にあたる医師10万人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を基盤としたドクタープラットフォーム事業を中心に事業を展開する企業。医と食の専門家ネットワークを活用した予防医療事業として医師によるオンライン医療相談サービス「first call」、管理栄養士による食生活コーディネートサービス「ダイエットプラス」なども提供している。

またスギ薬局グループは、調剤併設型ドラッグストアであるスギ薬局を東名阪に1,000店舗以上展開、400万人以上のアプリ会員を有する企業。300人を超える管理栄養士による、予防医療領域サービスを提供している。さらに、スギHD100%子会社のスギメディカルにおいて、地域の患者にとって最適な地域包括ケアシステムの実現を目指し、訪問看護・居宅介護支援事業まで展開している。

両社の提携で、健康・医療・介護領域におけるネットとリアルを融合したプラットフォームの構築を目指す。


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IT×地域密着を軸にした4事業を展開予定

予定されている主な事業は次のとおり

●スギ薬局利用者に向けた、アプリと店舗を通じたセルフケアプラットフォームの提供
●両社のデータ資産を活用した 製薬企業向けマーケティング支援事業
●MedPeerの会員医師10万人ととスギ薬局の持つ開業用地を活用した、開業支援
●在宅医療従事者向けコミュニティ事業や、在宅医療開業希望医師への開業支援や薬剤師などの専門家に対する求人サービスの提供

その他にも両社の資産を活用した医療関連サービスを検討していくとしている。また、メドピアの新株式の発行による資金調達額は3億5千万円を超える。

 ITの活用は不足する医師や薬剤師の負担軽減にも

冒頭で述べたように利用者の医療ニーズは変わっている。それとともに、医師や薬剤師に求められる仕事は増加し、人材不足も深刻化している。薬剤師不足は時短勤務などの促進で、改善されつつあるというが、それでも専門性の高い職種ゆえ、人材不足は慢性的となっている。

そうした中で、ITを活用することで医師や薬剤師の負担を軽減したり、移動やコストを削減するなどの効率化が期待できる。高齢化が進み深刻化する日本だからこそできる、新しい価値の提案に今後も期待したい。