17年4Qのグローバルコマースは消費者のモバイルを活用した購買行動が加速―CRITEO調査

コマースマーケティングのテクノロジー企業仏CRITEOは3月6日、2017年第4四半期のグローバル・コマース調査の分析結果を発表した。それによると、消費者の間でアプリへでの購買活動が急速に定着しはじめていることや「モバイルファースト」の考え方が強まっていることが明らかになった。

17年4Qのグローバルコマースは消費者のモバイルを活用した購買行動が加速―CRITEO調査

モバイル活用を重要視する消費者

最近のスマートフォンの機能の進化や生活への定着率の高さには目を見張るものがある。もはや、我々の生活はスマホがなければ、ひどく不自由なものになると言っても過言ではないだろう。これは、グローバルコマースにも言えることで、小売業者には「モバイルファースト」の考え方が強まっている。

モバイルファーストとは、WEBサイトやソフトの開発・運営をPCよりモバイルデバイスを優先するという考え方である。今回の調査では、世界的に消費者の間でアプリへでの購買活動が急速に定着しはじめていること、小売業者の間でモバイルファーストが強まっていることが明らかになった。

このレポートは、消費者のすべてのデバイスとブラウジング環境での活動、行動、嗜好を分析したもの。2017年第4四半期中に80以上の国の5,000以上の小売業者からの個人閲覧と購買データの分析結果に基づいている。

日本のデバイス使用状況、種類別の使用率

まずは日本の状況についてみていこう。デバイスの取引率、ECサイトの売上シェア、時間別の使用率についての結果がまとめられている。

 日本のスマホ取引は13%増加、ECサイトはファッションがけん引

 
日本におけるスマートフォン取引は、2016年第4四半期(アプリを除く)より13%増加した。一方で、タブレット取引は15%、PC取引は10%減少した。

また、ECサイトの売上のうち、業界別モバイル売上シェア(アプリを除く)は、健康/美容が68%でもっとも高く、このほかファッション/ラグジュアリーが61%、家庭用品が59%、量販店が50%、スポーツ製品が41%だった。

出典:プレスリリース

出典:プレスリリース

日本では勤務時間はPCの使用率が高く、プライベートではモバイルの使用率が高い

調査によると、日本におけるデバイス種類別・時間帯/曜日別売上は、勤務時間帯ではある9時~20時まではPC経由の売上が高い一方で、通勤時間帯や週末はモバイルによる売上が高いことが明らかになった。

また、日本のPC経由の購入の23%が、取引前にモバイルで閲覧、検討されていることもわかった。そして、オンライン購入者のうち、デバイス単位ではなくユーザ単位のマッチングにより上昇した平均購入金額の割合は全体平均で20%にのぼるという。

出典:プレスリリース


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北東アジア全体でも、モバイルデバイスを重視する傾向

地域別にみると、北東アジアにおいて、2017年第4四半期のEコマース取引におけるデバイス環境の比率は、モバイルウェブが27%、アプリが52%、PCが21%だった。また、モバイルEコマースにおけるアプリの比率は66%で、モバイルウェブは34%の結果となった。

出典:プレスリリース

また、アジア太平洋、北米、中南米、ヨーロッパ、中東・アフリカの5地域において、同期の小売業者のデバイス別のオンライン取引高は、すべての地域でモバイルとアプリの合計が50%以上を占める結果となった。

アジア太平洋地域における2017年第4四半期のデバイス別オンライン取引の比率は、アプリが50%、モバイルウェブが19%、PCが31%で、モバイルデバイスが占める割合は69%に上る結果に。また、北東アジアでは、アプリ経由のコンバージョン率はアプリが21%、モバイルウェブが4%で、アプリの方が5倍以上高いコンバージョン率を生み出すことがわかった。

出典:プレスリリース

出典:プレスリリース

オムニチャネル消費者が売り上げ効率をあげる鍵となる

最後に、全世界でオンラインとオフラインの売上データを結合している小売業者の消費者の割合を分析した。それによると、オフラインのみの消費者が49%、オンラインのみの消費者が44%であるのに対し、オムニチャネルの消費者は7%に留まったという。一方で、売上の割合はオフラインのみの消費者が49%、オンラインのみの消費者が24%、オムニチャネルの消費者が27%だったとしている。