国内ビジネスコンサルティング市場は前年比8.2%増、3,921億円に拡大

3月27日IDC Japanは、国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表した。同市場は、2017年に前年比8.2%増、3,921億円に拡大。背景には、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関わる様々なコンサルティング需要があるという。

国内ビジネスコンサルティング市場は前年比8.2%増、3,921億円に拡大

国内ビジネスコンサルティング市場は前年比8.2%増、3,921億円に拡大

IDC Japanは2017年の国内ビジネスコンサルティング市場規模を昨年調査時点の予測から上方修正し、発表した。国内ビジネスコンサルティング市場は前年比8.2%増、3,921億円に拡大したことが明らかになった。

この背景には、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める際に様々なコンサルティング需要があるという。

特に需要が高かったのは戦略コンサルティング。デジタル戦略策定やビジョン策定の段階から関わる包括的なDX支援案件が増加し、9.3%の高成長を遂げている。

業界別に見ると、最も成長著しいのは金融分野だ。ビジネスモデルそのものや、業務プロセスの見直しを含む、生産性向上支援に関する案件が増加した。他にも成長率5%を超える業種は、製造、流通、通信/メディア、政府/公共など幅広い。

DX(デジタルトランスフォーメーション)人材不足にあえぐ企業

デジタル戦略立案やビジネスモデルの策定など事業の根幹ともいえる業務領域を、なぜ企業はコンサルティング会社へ外注してしまうのか。理由は、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材不足だ。

主要コンサルティングファームが積極的かつ継続的にコンサルタント採用活動を行なう一方、多くの国内企業は新卒一括採用を進めてきた。いわゆる「就職氷河期」世代などの、DXを担うべき層が自社内に不在となる、深刻な人材不足に陥っているのだ。

IDCの見解によると、主要コンサルティングファームの採用ペースに衰えが見られないという。また外資系コンサルティングファームの国内市場への注力と投資も進んでいる。多くの経営者がDXの概念に敏感になるも自社内にはDXを推進できる人材がおらず、実践方法に悩んだ結果、ビジネスコンサルティング需要が継続的に発生することが予測されている。

今後の国内ビジネスコンサルティング市場は

今後は、既述のデジタル戦略のみならず、クラウド、アナリティクス、モビリティ、ソーシャルといった第3のプラットフォームの導入/活用や、これらのプラットフォームを通じて提供されるIoTやコグニティブ/AIシステム、ロボティクス、サイバーセキュリティ対策などについても、知恵を絞る人材が必要となる。現在の流れを見るとこれらの人材需要が、ビジネスコンサルティング市場の継続的な成長を牽引することも想像にかたくないだろう。

IDCでは、国内ビジネスコンサルティング市場は2018年以降も高成長を継続し、2022年の支出額は5,612億円まで成長すると予測している。企業にとってDXが不可避であるいま、これらのコスト増についてどう捉えどう外部と連携していくのか、経営者の手腕が問われるところだ。