ネット動画利用率は昨年から8ポイント増加、サブスクリプションが牽引―ニールセン

ニールセン デジタルは4月3日、同社が3月末より販売をはじめた動画コンテンツと動画広告について、消費者の利用動向を調査した「ニールセン・ビデオコンテンツアンドアドレポート 2018」をまとめ、その結果を公表した。

ネット動画利用率は昨年から8ポイント増加、サブスクリプションが牽引―ニールセン

消費者が動画に対して求めているものとは?

このレポートは、動画市場について、消費者の動画コンテンツの利用状況と動画広告に対する意識を調査したもの。消費者が動画に対して求めている、コンテンツやサービス動画広告が把握できるレポートだ。

今回の調査では、 有料インターネット動画の利用率は昨年から8ポイント増加し22%になっていることがわかった。

今後も有料インターネット動画の視聴時間が増加

まず、2018年3月時点の「有料インターネット動画(定額制や都度課金型のVideo On Demandなど)」の利用状況を分析した。その結果、インターネット利用者の22%が有料インターネット動画を利用していたことがわかった。これは昨年から8ポイントの増加である。この中では特に若年層の利用率が高く、34才以下では30%以上が利用していたという。

出典:プレスリリース

個別のサービスをみると、「Amazon Prime Video」の利用率が前年比5ポイント増の13%となった。2位以下のサービスは利用率は2~4%。昨年から大きな変化はなく、むしろ1位との差が拡大していた。

出典:プレスリリース

これについて、同社シニアアナリストの高木史朗氏は「サブスクリプションモデルの「Amazon Prime Video」利用増加が背景にあり、今後、有料インターネット動画の視聴時間が増えると他のメディアにとっては可処分時間が奪われるため、動向を追っていく必要がある」とコメントしている。


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若年層の態度が変容しやすいことに留意

インターネット上で視聴する動画のコンテンツごとの時間シェアは「テレビ番組」が最多で32%を、次いで「一般のユーザーが投稿した動画」に25%だった。特筆すべきは、10代の「YouTuber(ユーチューバー)が投稿した動画」が40%を占めていることだ。これは、テレビ番組よりもシェアが高いという。

出典:プレスリリース

そして、動画広告を視聴したことによる態度変容経験について分析した。その結果、全体では「知るきっかけになった」ことがある人が45%だった。次いで「好きになった」ことがある人が21%、「購入した」ことがある人が17%となっていた。年代別に比較すると、若年層ほど態度変容したことがある人の割合が高くなる傾向が見られたとしている。

これについて、同社シニアアナリストの高木史朗氏はこうコメントしている。

「近年ブランディング目的での利用が拡大してきているインターネット上の動画広告だが、若年層ほどインターネット上で動画広告を視聴することにより態度変容しやすいためことに留意すべき」(高木氏)