セブン&アイ決算最終利益は前期比87.2%増の1,811億円、「決済アプリ」発表も話題に【2018年最新版】

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セブン&アイHDは4月5日、2018年2月期の通期決算を発表した。最終利益は前期比87.2%増の1,811億円。決済アプリなどデジタル戦略に力を入れ、またサプライチェーン全体の働き方改革を支援する同社の「実力」を見せつけた。
セブン&アイ決算最終利益は前期比87.2%増の1,811億円、「決済アプリ」発表も話題に【2018年最新版】

セブン&アイHDが通期決算を発表

コンビニエンスストア、総合スーパー、百貨店、 レストラン、銀行、ITサービスを手がけるセブン&アイHDが、2018年4月6日に発表した通期決算によると、グループ売上は前期比104.0%の11兆482億円であった。このグループ売上とは、セブン‐イレブン・ジャパンおよび7-Eleven, Inc.における加盟店売上を含めた数値であり、営業収益は、前期比103.5%の6兆378億円となった。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益(最終利益)は前期比187.2%増の1,811億円であった。

営業収益をけん引したのは、前期比119.5%にあたる1兆9,815億円の営業収益を計上した海外コンビニエンスストア事業。既存店売上の伸長とガソリン売上が好調に推移し増益した。

人口減に直面する、国内コンビニエンスストア事業

一方で来期以降に課題が残るのが国内コンビニエンスストア事業である。本事業は今期前期比103.5%の9,286億円で7期連続過去最高益を達成しているが、今後は日本国内の人口減少伴い客数減少が避けられない。そこでセブン&アイHDが計画している来期の取り組みは、下記のとおりである。

・新商品の開発と品質向上の継続
・新たなスマホアプリのサービスを開始
・店舗内のレイアウトを刷新
・家庭での料理時短をサポートする商品強化
・カウンター商品の拡充
・サラダや惣菜の長鮮度化

セブン&アイHDのデジタル戦略は

セブン&アイHDのデジタル戦略にも注目が集まっている。2018年にはCRM本格稼働、2019年には決済アプリリリースも見込んでいるのだ。デジタル戦略の背景にあるのは、「お客さまの立場に立ったビジネス」、「お客さまとの積極的な関係性・絆」、「新しい価値体験」という基本方針だ。

2018年、CRM本格稼働で目指す姿

顧客により便利に楽しく買い物をしていただくための仕組みとして、2018年にCRMが本格始動するという。このCRMが目指すのはデータビジネスの創出だ。異業種トップ企業とのデータ連携を図ることで行動履歴などの外部情報や、ネット/リアル店舗での購買情報、グループ内の金融関連情報などを統一IDで管理し、商品開発や優良顧客の育成など幅広く活用していく。

2019年には決済アプリをリリース予定

2019年ごろに予定している金融プロジェクトの決済アプリは、お客さまにストレスを感じさせない新たな決済手段として提供されるという。これに先がけてスマホアプリ、マイルプロジェクトを展開していく。

購買実績、購買行動に応じたマイル付与、貯めたマイルでnanacoポイントを獲得、マイルランクに応じて特典サービスを付与するなど構想は具体的だ。特典サービスでは、ニュースピックスやスタディサプリなどの有料アプリのお試しやイベント(農業体験、7プレミアム製造工場見学、コンサート鑑賞)への優待などを用意。

各社のアプリと連動した決済サービスを開発することによって、各社との連携が実現し、相互協力をしながらサービスの追加や拡充・利用者、加盟店の拡大を狙う。