メルカリ発表、フリマアプリが起こした「消費者変貌」とは

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メルカリは「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査を実施、4月6日にその結果を発表した。それによると、フリマアプリ利用者の半数以上が売ることを前提に新品を購入していることがわかった。
メルカリ発表、フリマアプリが起こした「消費者変貌」とは

拡大続く国内CtoCの市場規模

国内のネットリユース(CtoC)市場が拡大していている。経済産業省が2017
年4月に発表した「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、日本のネットリユース(CtoC)の市場規模は3,052億円とされており、今後も拡大傾向にあるという。

これを受け、メルカリはフリマアプリの出現による「消費者の変貌」の実態を調査した。調査は、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授監修のもとに実施された。対象者は、全国のフリマアプリ利用者500名と非利用者500名の合計1,000名である。

その結果、新品へのこだわりが低下していることが判明し、フリマアプリ利用者の半数以上が売ることを前提に新品を購入していることがわかった。

20代の半数以上が中古品の購入に抵抗なし

出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ

出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ

まず、商品を購入する際に「新品であることが重要」と回答した人はフリマアプリ利用者、非利用者合わせて29.6%と3割以下だった。この傾向は特に20代にめざましく、「あまり抵抗を感じない」が37.5%、「全く抵抗を感じない」が16.0%と、20代では合計で半数以上(53.5%)が中古品を購入し使用することに抵抗を感じないと回答するなど、新品へのこだわりが低下していることが判明した。

重要なのは買い物“体験”

出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ


出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ

次に、「中古品」を購入する機会について尋ねた。その結果、フリマアプリ利用者の48.6%と約半数が、ここ2〜3年で中古品を購入する機会が「やや増えた」「とても増えた」と回答している。

また、増えた理由として「掘り出し物を探すワクワク感があるから」が51.8%と最多だった。次いで「中古品の質の向上や種類の増加」が38.0%、「中古品購入の場などが増えたから」35.5%と続いた。これらから、買い物の“体験”を重視したり、ツールを活用していることが判明したとしている。

モノの扱いかたにフリマアプリが影響を及ぼしている

出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ

そして、購入の際の行動について聞いたとところ、「新品を購入する前にフリマアプリで値段を調べるようになった」が54.6%、「売るときのことを考えてモノを大切に扱うようになった」が53.2%と回答した。フリマアプリ利用者のうち半数以上に、購入する際の意志決定やモノの扱いかたにフリマアプリが影響を及ぼしていることがわかる。

フリマアプリ利用者は「人とは違うモノを持つ・体験をすることを重視する」

出典:「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 メルカリ

最後に、消費に対する意識を聞いたところ、フリマアプリ利用者は非利用者に比べて「一時的に必要なものはレンタルなどで済ませたい」が55.4%、「ストーリーや理念などがある企業の商品を持ちたい」が51.8%となり、「人とは違うモノを持つ・体験をすることを重視する」(44.6%) 傾向にあることがわかった。

これらの結果に、慶應義塾大学 山本晶准教授は次のようにコメントしている。

フリマアプリの登場で、消費者行動に変化が起きている。特に、新品・中古にこだわらず欲しいものを手に入れ、消費した後は別の消費者に販売するという消費スタイルが若い世代を中心に増加している。マーケティングの教科書で描かれる従来の消費者の購買行動は、企業が運営する実店舗やオンライン・ショップで、新品の商品を購入する姿だが、今回の調査は、「消費者が購買する商品=新品」というこれまでの常識に一石を投じる結果となった。