Amazon Alexa を動作させるための「マイコン特化型ソフトウェアパッケージ」が登場

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半導体メーカーであるSTマイクロエレクトロニクスは3月17日、Amazon Alexa Voice Service(AVS)をマイクロコントローラ(マイコン)上で動作させるためのソフトウェア・パッケージ「X-CUBE-AVS」を発表した。
Amazon Alexa を動作させるための「マイコン特化型ソフトウェアパッケージ」が登場

スマートスピーカー「アレクサ」の勢いどこまで

最近のITデバイスの中で、もっとも勢いがあるといっても過言ではないスマートスピーカー。Google、Amazonなど大手ベンダーの注力もあり、日本でも急速に広がりつつある。

そんな中、STマイクロエレクトロニクスは、Amazon Alexaを動作させるための、初のマイコン特化型のソフトウェアパッケージが開発したことを発表した。スマート家電、ホーム・オートメーション機器、オフィス用機器などのネットワーク接続機器が、クラウド経由の人工知能に基づく自動音声認識のほか、自然言語の処理を実現することができるという、このソフトウェア・パッケージ。その性能とは。

初のマイコン特化型「X-CUBE-AVS」とは?

同社によると、X-CUBE-AVSを利用することで、幅広い製品でAlexaの技術を利用できるようになるという。これまでAVSの開発には、高価で消費電力が大きいマイクロプロセッサが使用されてきたが、STM32Cubeソフトウェアの拡張パッケージであるX-CUBE-AVSには、すぐに使用できるソフトウェア・ライブラリが付属しているため、マイコンへのスピーディーな移植が可能となる。

また、組込みシステムでAVSを動作させるための複雑なソフトウェアも不要だという。さらに以下のようなメリットがあるという。

●アプリケーション・サンプルを搭載し、AVSサーバとの接続やペリフェラル・ドライバの制御を可能にしている。
●AVSプロトコルのインタフェースとして機能するため、アプリケーションの実装を容易に実現する。
●通信が遮断された場合も、ユーザ認証が不要で、すぐに再接続できる機能が搭載。
●ソフトウェアの耐久性試験用ハーネスが提供されているため、堅牢性の試験やユーザ・アプリケーションの検証を容易にするネットワークの断線事象シミュレーションが可能。

同社によると

X-CUBE-AVSに付属のソフトウェア・ライブラリは、STM32F769 Discovery Kit(32F769IDISCOVERY)に最適化されているため、このソフトウェアに含まれるBoard Support Package(BSP)を活用することで、スマート・スピーカにAVSを接続するデモが実施できます。また、X-CUBE-AVSは、その他のSTM32F7マイコンのほか、AVS SDKの動作に適したCPU性能とメモリを備えた任意のSTM32マイコン上で使用することもできます。

現在、X-CUBE-AVSは http://www.st.com/x-cube-avs より無償でダウンロードできるという。


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