2018年は兆ドル規模の巨大企業や「空飛ぶクルマ」が登場!?―フロスト&サリバン予測の10のトレンド

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フロスト&サリバンは4月4日、2018年のビジネスや産業に最も大きな影響を及ぼすことが予測される10のトップトレンド「2018年10のトレンド予測」を発表した。それによると、2018年は数兆億ドル規模の巨大企業の誕生や空飛ぶクルマの実現など、空想の世界のモノが現実となることが期待されるという。
2018年は兆ドル規模の巨大企業や「空飛ぶクルマ」が登場!?―フロスト&サリバン予測の10のトレンド

2018年はテクノロジーの進化がさらに飛躍。空想の世界のモノが現実に

テクノロジーの進化によって企業の行動科学の採用が加速し、さまざまな事象が起きることが予測されている。フロスト&サリバンでは、テクノロジーがビジネスや産業にどのような影響を与えるかをポイントに、2018年に社会的にどのようなトレンドが起こるかを予測した。

今回、同社は10のトレンドを挙げた。同社によると、2018年はテクノロジーの進化がさらに飛躍し、これまで空想の世界に過ぎなかったモノが現実となることが期待されるという。10のトレンドは以下のとおり。

1. 時価総額数兆億ドル規模の巨大テクノロジー企業の誕生
2. データ保護規定の強化とイノベーションの阻害
3. 量子コンピュータの飛躍的な進化
4. 空飛ぶクルマが現実に
5. スマートデバイス経由で消費者の会話が盗聴される懸念が拡大
6. 虚偽のニュース発信がさらに頻発
7. 企業での行動科学の採用が開始へ
8. 若い新世代が政治リーダーとして台頭
9. 自然災害への対応策がますます重要に
10. 単一プラットフォームのビジネスモデルの限界

以下でそれぞれのトレンドの根拠や予測をみていく。

時価総額数兆億ドル規模の企業の登場とそれから生まれる新たな懸念

まず、「1.時価総額数兆億ドル規模の巨大テクノロジー企業の誕生」であるが、同社の予測では、大手テクノロジー企業が他の巨大企業と連携した場合、2018年にはフォーチューン500企業の中から、時価総額が数兆億ドル規模に達する企業が誕生するという。

また、このようなテクノロジー企業が持つ影響力の増大が「2.データ保護規定の強化とイノベーションの阻害」を起こすという。このため、2018年から政府機関によるデータ保護規制の強化が予測されるという。規制の強化は消費者保護や企業の権力をけん制する。しかしその一方で、ビジネスイノベーションも抑制するという懸念も同時出てくるとしている。

「空飛ぶクルマ」が自動車産業を再構築するか

次に「3.量子コンピュータの飛躍的な進化」と「4.空飛ぶクルマが現実に」であるが、2018年には量子コンピュータが、従来のスーパーコンピューターを上回る機能を持つことが期待されるという。

また、「空飛ぶクルマ」が現実になると予測している。この根拠として、現在、多くの試作機や試験飛行の実施が見込まれるほか、実験目的での空飛ぶクルマを利用したタクシーサービスがドバイで開始する計画もあることを挙げている。この市場は米ウーバーやグーグル創業者のスタートアップをはじめ他業種からの参入も多く、2018年以降に自動車の産業構造がさらに再構築される可能性も十分あると予測している。

スマートデバイスの進化が拡大させる盗聴や虚偽のニュース発生の懸念

しかし、スマートデバイスやAIパーソナルアシスタントの普及に起因する「5.スマートデバイス経由で消費者の会話が盗聴される懸念が拡大」という新たな懸念もでてくるという。実際、このような事例が過去に発生しているからだ。

また、「6.虚偽のニュース発信がさらに頻発」の恐れもあるという。2017年には虚偽のニュースが発信されるという事件が起こっており、このような事件が2018年に頻発する可能性を指摘している。

企業の行動科学の採用の始まりや若い新世代の政治リーダーの誕生

「7.企業での行動科学の採用が開始へ」については、企業での行動科学の採用の始まりが予測されるという。これにより、従業員の生産性向上や多様化する消費者の要求への対応を目的に、先進企業による採用が始まることが期待されるとしている。

また、若い新世代の政治リーダーの誕生が期待されるとしている(「8.若い新世代が政治リーダーとして台頭」)。そして、これら若いリーダーが従来の政治の概念を再定義していくと予測している。

自然災害に対する対応と高まるデジタルアセットや有形資産の価値

一方、「9.自然災害への対応策がますます重要に」のように自然災害への対策も求められるようになるようだ。2017年に各地で大規模な自然災害が発生した。これは、社会経済大きな影響を及ぼしており、2018年以降増加して行くことが予想されるとしている。

また、2017年には、UberやAirBnBに代表される新しいプラットフォームビジネスが大きく躍進した。このため、今後はプラットフォームのみを所有するビジネスモデルは限界を迎えると予測。デジタルアセットや有形資産の価値を高める必要性がますます高まると予測している。