女性活躍推進企業「なでしこ銘柄2018」48社を経産省が発表

最終更新日: 公開日:
3/22、経済通産省と東京証券取引所は共同で女性活躍推進に優れた上場企業を選定し、平成29年度「なでしこ銘柄」を発表した。
女性活躍推進企業「なでしこ銘柄2018」48社を経産省が発表

「なでしこ銘柄」とは

「なでしこ銘柄」とは、平成24年から始まった取り組みで、女性活躍推進に優れた上場企業を認定するものである。「中長期の成長力」を重視する投資家に、魅力ある企業、中長期の成長力のある注目企業として紹介することを通して、そのような企業に投資家の関心を高め、それぞれの会社の取組を応援、加速することを狙いとして始まった。

6年目を迎えた今年度は、表面的な対応だけを見るのではなく、実際に経営成果につながっているかという取組の「質」に注目して、評価・選定を行ったという。

当初は東証一部上場企業のみを対象としていた「なでしこ銘柄」だが、東証二部、マザーズ、JASDAQを加え、今年度からは外国株にまで対象を広げている。

選定にあたり、女性活躍のための「行動計画を策定していること」と、「女性管理職比率を開示していること」をスクリーニングの要件としている。その後、女性活躍推進に関するスコアリング基準によって評価を行い、さらに財務指標の加味した。

今年度は、全上場企業約3500社から、業種別に48社を「なでしこ銘柄」として選定した。48社は以下のとおりである。

【水産・農林業、食料品】 カルビー、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、味の素

【鉱業、石油・石炭製品】 石油資源開発

【建設業】 大和ハウス工業、積水ハウス

【繊維製品】 帝人

【パルプ・紙】 王子ホールディングス

【化学】 積水化学工業、花王

【医薬品】 中外製薬

【ガラス・土石製品】 TOTO

【鉄鋼】 日立金属

【非鉄金属】 古河電気工業

【金属製品】 LIXILグループ

【電気機器】 日立製作所、富士電機、オムロン、セイコーエプソン

【ゴム製品、輸送用機器】 ブリヂストン

【精密機器】 島津製作所

【その他製品】 トッパン・フォームズ

【電気・ガス業】 東京ガス、大阪ガス

【陸運業、倉庫・運輸関連業】 東京急行電鉄

【海運業、空運業】 日本航空、ANAホールディングス

【情報・通信業】 野村総合研究所、KDDI、SCSK

【卸売業】 双日、三井物産、日立ハイテクノロジーズ

【小売業】 ローソン、丸井グループ、イオン

【銀行業】 千葉銀行、みずほフィナンシャルグループ

【証券、商品先物取引業】 大和証券グループ本社

【保険業、その他金融業】 SOMPOホールディングス、アフラック・インコーポレーテッド、東京海上ホールディングス

【不動産業】 イオンモール

【サービス業】 メンバーズ、スリープログループ

人気の会員限定記事
一億総活躍を実現する「女性の自信改革」とは?
「無意識のバイアス」への理解こそ、組織の多様性を高める鍵
マネジメント力をつけたい男性は育児休暇を取得しよう
女性が働きやすい企業の「多様な正社員制度」3つの事例
イクメン・イクボスが育つ企業がやっていること

平成29年度「なでしこ銘柄」レポート

「なでしこ銘柄」レポートとは、選定過程で実施している女性活躍度調査の結果に基づき、全上場企業と選定企業の、女性活躍推進状況や特性を比較したものである。

出典:プレスリリース「なでしこ銘柄」レポート「新規採用女性比率」

選定企業、全回答企業ともに、新規採用女性比率が上昇しており、全体の傾向として、女性の採用意識が年々高まっていることがわかる。

出典:プレスリリース「なでしこ銘柄」レポート「年次有給休暇取得率」

「年次有給休暇取得率」については、選定企業が全回答企業の水準を大きく上回っていることが注目される。このことから、「なでしこ銘柄」は、働き方改革も確実に進んでいることがわかる。

出典:プレスリリース「なでしこ銘柄」レポート「男性育児休業取得率」

上図は、平成29年度の「男性育児休業取得率」のグラフである。全回答企業の取得率が13.9%に対して、選定企業は36.0%という結果で、歴然とした差が示された。しかし、一般的男性育児休業取得率が2~3%といわれている中で、いずれも高い取得率だといえる。とりわけ、選定企業の高水準は、積極的な推進策や制度、取りやすい風土を反映している。

以上の点から、女性の活躍を推進することが、企業の経営成果につながると認知されてきたことがわかる。また同時に、女性が働きやすい環境は、女性のみならず男性にとっても働きやすい環境であるといえる。