ロコンド決算は今期営業赤字10億円を計画、免税大手ラオックス提携やシャディ買収で注目【2018年最新版】

「自宅で試着、気軽に返品」できる靴とファッションのECサイト「ロコンド」や、ブランド向けのB2Bプラットフォームを運営するロコンドは4月13日、2018年2月通期決算を発表した。

ロコンド決算は今期営業赤字10億円を計画、免税大手ラオックス提携やシャディ買収で注目【2018年最新版】

ロコンドが2018年2月通期決算を発表

「自宅で試着、気軽に返品」できる靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」や、ブランド向けのB2Bプラットフォームを運営するロコンドは4月13日、2018年2月通期決算を発表した。

試着感覚で購入できる気軽さから、順調に業績を拡大してきた同社では、前年である2016年度(2017年2月通期決算)から営業黒字化を達成、2017年3月には東証マザーズへの上場も果たし、注目を集めるなかでの発表であった。

その2017年度実績の内訳は、取扱高が+18%の成長率で94.9億円、営業利益にいたっては+69%の成長率を示した3.2億円。取扱高については計画をやや下回ったが、大幅な成長が確認できるものだった。

唯一、当期純利益のみ、-41%の1.7億円と低迷したが、これは中期経営計画にもとづく会計処理が要因であって、大きな問題とはならないだろう。

だが、2018年度(2019年2月通期決算)の計画が発表されると状況は一変。今期計画では、営業利益が10億円の赤字に転落する見通しだというのだ。

積極的なテレビCM投資を成長のアクセルへ

10億円の赤字見通しの要因は、LOCONDO.jpの認知度向上を目的とした、テレビCMを行うための広告固定費用が大きい。

このテレビCMは、2018年度/2019年度に渡って継続的に実施されることになっており、最大でそれぞれ13億円を投資するという。このため、2018年度の営業赤字10億円に続き、2019年度の営業利益も0という計画になっている。

当然、株主からの質問が数多く寄せられたが、その多くは「なぜこのタイミングなのか?」「具体的な運用や予算はどう決めたのか?」というものであり、費用対効果を疑問視された。

これに対し、ロコンドでは「商品」「Webサイト」「オペレーション」「広告」の4点を、足並み揃えて投資することがEC事業で重要になると説明。上場によって約30億円のネットキャッシュを有している今こそが「積極的に広告を行う」タイミングだとした。

また、同社の顧客層である35〜49歳の女性にターゲットを絞り、費用対効果の高い関東・関西に限定した投資を行うとも説明。その規模は財務健全性を懸案したうえで、GRP(述べ視聴率)の積み上げによって決定されたようだ。

中期経営計画に沿った成長で2020年の営業利益は30億円

もちろん、ロコンドも計画性のない無謀な投資はしない。これは中期経営計画にもとづいた投資であり、大きく成長を遂げるための一時的な損失だと捉えている。

まずは、2018年度上期に51%の認知率を見込むテレビCM効果だが、下期には65%を期待、ラオックスグループとの業務提携効果と、他社ECとのアライアンス計画ローンチなどで2018年度上期に60億円、下期に90億円、年間150億円の取扱高を実現する。

2019年度には、認知度向上によって取扱高を225億円まで引き上げ、赤字を解消、300億円まで取扱高を拡大する2020年には、営業利益30億円を確保する計画だ。

この計画を支えるのが、在庫シェアリングの核となる倉庫「LOCOPORT」だ。現時点で取扱高300億円規模のキャパシティを持ち、急激な成長にも対応可能だが、2020年からは、近隣に第二倉庫「LOCOPORT II」も契約予定であり、合計で1,000億円規模の取扱高まで対応可能だ。

倉庫管理システムに「SVF」採用、LOCOPORTの業務を効率化

しかし、80万点を超える膨大な在庫量を持つLOCOPORTでは、出荷作業ひとつとっても商品ラベル、ピッキングリスト、送り状、納品書などの伝票を出力する必要があり、レイアウトやテキスト変更も頻繁に発生する。
こうした管理や変更には大きな費用が発生し、事業拡大を続けるロコンドでも、コスト削減と業務効率化が急務となっていた。これを解決するべく、2016年3月に導入されたのが、クラウド倉庫管理システム「SVF」だ。

帳票基盤ソリューション「SVF」の効果

SVFとは、見積書、請求書、発注書、契約書、伝票、ラベル、レポートなど、あらゆる帳票をノンプログラミングで自由に設計できる、帳票基盤ソリューションだ。

設計ツール・インターフェース・出力エンジン・豊富なオプションからニーズにあわせた組み合わせを構築できるほか、ワンストップで利用できるクラウドサービスも用意されている。

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SVFを導入したロコンドでは、早速、旧倉庫管理システムのデータをインポート、運用を開始した。その効果は予想以上であり、従来、業者に依頼していた伝票のレイアウト変更が、ドラッグ操作で簡単にできるなど、効率的な作業が可能となっただけでなく、20〜30万円が発生していた費用も削減できた。なによりも必要な伝票を迅速に作成し、すぐに現場投入できるのが大きいようだ。今後は、LOCOPORTでの商品梱包を含め、工程の多くをロボット化したい考えだ。