国内BtoC-EC市場規模が16.5兆円に拡大、フリマアプリが成長―経産省発表

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経済産業省は4月25日、日本の電子商取引市場の実態及び日米中3か国間の越境電子商取引の市場動向についての調査結果を発表した。それによると、2017年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比9.1%増の16.5兆円に拡大した。
国内BtoC-EC市場規模が16.5兆円に拡大、フリマアプリが成長―経産省発表

BtoC、BtoBともに拡大するEC市場規模

この調査「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」は、平成10年度から毎年実施しているもの。今回の調査では、日本国内のBtoC-EC、BtoB-EC、CtoC-ECの市場規模に加え、越境ECの消費者向け市場動向(日本、米国および中国相互間)について調査した。

出典:「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」経済産業省

まず、上のグラフを見て欲しい。調査によると、2017年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、前年比9.1%増の16兆5,054億円に拡大している。また、2017年の日本国内の企業間電子商取引であるBtoB-EC市場規模は前年比9.0%増の317.2兆円に拡大している。

すべての商取引金額(商取引市場規模)に対する電子商取引市場規模の割合を指すEC化率は、BtoC-ECで前年比0.36ポイント増の5.79%、BtoB-ECで同1.3ポイント増の29.6%と増加傾向にあるとしている。

注目集めるフリマアプリ市場。5年で5,000億円市場に成長

出典:「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」経済産業省

また、CtoC-ECについて、2017年のネットオークション市場規模は、前年比3.2%増の1兆1,200億円で、このうちCtoC部分は前年比3.2%増の3,569億円だったという。

注目されるのはフリマアプリ市場である。市場規模はグラフのように前年比58.4%増の4,835億円と急増している。これは、フリマアプリが初めて登場した2012年からわずか5年で5,000億円弱の巨大市場が形成されたことになる。

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中国消費者が目立つ越境EC市場

出典:「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」経済産業省

一方、上のグラフが示すように2017年の日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加した。特に、目立つのは中国消費者による購入額である。日本事業者からの越境EC購入額は前年比25.2%増の1兆2,978億円、米国事業者からの越境EC購入額は前年比28.2%増の1兆4,578億円である、中国消費者による越境EC購入額はいずれの国でも拡大している。

ECサイトでも魅力的な「買い物体験」を提供できるか

フリマアプリの普及により、シェアリングエコノミーがもはや当たり前に行われる時代に突入している。「売る」前提でものを買う、売るために大事に使うなど、ものの使い方にも変化が生まれてくるだろう。また、中国人消費者の動きも、海外展開する企業にとってははずせない。

こうした消費者ニーズをとらえるカギとなるのは、買い物におけるコミュニケーションだ。ECサイトでも、動画などで質感やサイズ感がわかる、自分サイズがすぐにわかる、スタイリストが自分に似合う服を提案してくれる、返品も交換も無料など。

リアル店舗以上のサービスで、魅力的な「買い物体験」を提供することが、拡大するEC市場で生き残るためには重要である。