企業規模間の「大卒採用力」格差、過去最高に - 2019年3月大卒求人倍率発表

最終更新日: 公開日:
リクルートの人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は4月26日、2019年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査の結果を発表した。その結果、来春2019年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は前年の1.78倍より0.10ポイン ト上昇の1.88倍となった。
企業規模間の「大卒採用力」格差、過去最高に - 2019年3月大卒求人倍率発表

大卒求人は38.1万人の人材不足、労働力の確保が困難に

.

出典:「第35回 ワークス大卒求人倍率調査」リクルートワークス研究所

調査によると、まず、全国の民間企業の求人総数は、前年比7.7%増の81.4万人となった。これに対し、学生の民間企業就職希望者数は、前年比2.1%増の43.2万人となった。求人に対して、38.1万人の人材不足で労働力の確保がさらに難しくなっているという現状がわかる。

出典:「第35回 ワークス大卒求人倍率調査」リクルートワークス研究所

中でも中小企業の人材不足は深刻だ。求人倍率を従業員規模別に見ると、300人未満企業(中小企業)では9.91倍と、前年の6.45倍から3.46ポイントと大きく上昇し、過去最高となった。5,000人以上では0.37倍と、前年の0.39倍から0.02ポイント低下している。

求人に対して求職者が圧倒的に足りていないうえに、従業員規模間の倍率差は、昨年から今年にかけて飛躍的に拡大しているのだ。企業の規模が小さいほど、大卒の採用は困難を極めるという実態が浮き彫りとなった。

いまだに男性採用比率が高い大企業

出典:「第35回 ワークス大卒求人倍率調査」リクルートワークス研究所

次に、女性採用比率に注目していきたい。調査によると、企業規模が小さくなればなるほど女性採用比率は高くなるという点だ。この結果は、いまだに大企業は男性採用比率が高いという裏返しでもある。

また、業種別では、サービス・情報業が44.4%、金融業が44.3%。他方、建設業が17.9%と低くなっている。このように、業種別の女性の採用数割合にも差が大きく出ている。