NTTドコモの決算は増収増益、売上高は前期比104.0%の4兆7,694億円【2018年最新版】

公開日:
NTTドコモは4月27日、2018年3月期の決算を発表した。光通信サービス、モバイル通信サービスが好調を背景に、売上高は前期比104.0%の4兆7,694億円、営業利益は前期比103.0%の9,732億円で増収増益となった。
NTTドコモの決算は増収増益、売上高は前期比104.0%の4兆7,694億円【2018年最新版】

NTTドコモが2018年3月通期決算を発表

通信事業、コンテンツ配信や決済サービスの提供を行うスマートライフ事業を手がけるNTTドコモが4月27日、2018年3月通期決算を発表した。売上高は前期比104.0%の4兆7,694億円、営業利益は前期比103.0%の9,732億円、純利益は前期比114.1%の7,445億円で増収増益。政府政策による競合の新規参入など、競争が激化する通信市場環境のなか、その業績は堅調に推移したといえる。

その要因として、厳しい市場環境のなかでも光通信サービス契約数拡大、モバイル通信サービス収入回復というプラス要素のあった通信事業の堅調さが挙げられる。5G時代を見据え速度も「ギガ時代」へ、というコンセプトのもと、PREMIUM 4G対応基地局を大幅に増加させたLTEネットワークの整備、料金プランの充実、サポート体制の強化などが効果を発揮した格好だ。

また、業績を大きくサポートする形になった、コスト効率化も見逃せない。ネットワークなどの設備投資、マーケティング、研究開発など、すべての分野で取り組まれたその効果は、予想を上回る980億円ものコスト削減効果をもたらし、営業利益増に大きく貢献した。

NTTドコモでは、こうした強力な通信インフラ基盤を活用し、動画などのコンテンツ配信、Eコマース、金融・決済、ライフスタイルなどのサービスを提供するスマートライフ事業を展開。法人ソリューション、あんしん系サポートなどのその他事業とあわせ、顧客に新たな価値を提供する「スマートライフ領域」として注力し、予想を上回る営業利益を達成した。

通信の垣根を超えた取り組みも活発だ。付加価値協創企業への転換に向けた「+d」の存在は大きい。
農業・医療・教育・IoTなどの分野でスタートした取り組みで、さまざまなパートナー企業との協創により、社会的課題の解決を目指すものだ。「AIエージェントAPI」「AIタクシー」などのAI活用、5Gの利用シーン創出や実用化に向けた取り組みが開始され、+dパートナー数も順調に拡大している。同社では今後も、+dによる新たなビジネス創出を積極的に推進し、事業の柱として成長させていく考えだ。

持続的な成長を目指し「beyond宣言」を推進するNTTドコモ

NTTドコモが、顧客基盤の拡大・強化への取り組みに加え、従来の通信の枠を超えた取り組みに注力するのは、激化する一方の通信市場環境がある。5Gへの移行を見据え、AI、IoT、ドローンなどの活用で異業種との協業・出資・提携を進め、将来の事業成長をはかる必要がある。こうした背景から生まれたのが、中期戦略2020「beyond宣言」だ。

beyond宣言は、サービスの創造・進化を目指す「マーケットリーダー宣言」「スタイル革新宣言」「安心快適サポート宣言」。+dによるビジネスの進化を目指す「産業創出宣言」「ソリューション協創宣言」「パートナー商流宣言」から成り「想いをつなげ、5Gでより豊かな未来へ」を実現するものだ。

beyond宣言2年目となる当期、NTTドコモでは上述した料金プランの充実、チャットによるサポート強化、AIタクシーなどのほか、5Gオープンプログラム、IoT家電実証実験など、実にさまざまな施策に取り組んできた。次期はさらにこれを推し進め、営業収益4兆7,900億円、営業利益9,900億円を目指すと同時に、マイナス1,200億円という、よりいっそうのコスト効率化も追求していく。