リクルートHD、米Glassdoor(グラスドア)を12億ドルで買収‐世界基盤さらに強化へ

5月9日、リクルートHDは米国でオンライン求人サービスを提供するGlassdoor, Inc. (グラスドア社)の買収を発表した。同社の子会社である「Indeed」との連携で、米国でのHRテクノロジー事業のさらなる強化を図る考えだ。

リクルートHD、米Glassdoor(グラスドア)を12億ドルで買収‐世界基盤さらに強化へ

リクルートがindeedに続きGlassdoor(グラスドア)買収

国内人材最大手のリクルートが、米国での事業拡大に向けてさらなる攻勢をかけている。9日リクルートHDは、アメリカの未上場企業グラスドア社の発行済株式を、12億ドル(日本円で約1300億円)の現金を対価として取得するための最終契約書を締結した。

リクルート「グラスドア買収」の真意、対抗するリンクトインとの違いは | ボクシルマガジン
リクルートは大型の買収によって海外事業を拡大している。業界1位の「インディード」に加え、求人情報の口コミサイト「グ...

国内では業界NO.1の売上高を誇り、2017年には過去最高益をあげている。リクルートキャリア、リクルートジョブズ、リクルートスタッフィング、2012年に買収した米Indeedなどをグループ会社に持ち、業界2位のパーソルHD、3位のパソナを売上高、営業利益ともに大きく引き離している。

まさに人材業界王者といえるリクルートHDが、英語圏における事業拡大に向けて布陣を強化した格好だ。英語圏では転職活動する人はほとんどが閲覧するという、口コミ転職サイトグラスドアとは、一体どんな企業なのだろうか。

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膨大なオンラインデータベースを所有するグラスドア社

グラスドア社は、オンライン求人サービスを提供する米・カリフォルニアの企業。グラスドア社のサイトには、世界 190か国以上で投稿される 77万社以上の⼝コミ情報などが掲載され、2018年 1⽉現在、⽉間で 5,900 万を超えるユーザーが訪れているという。

口コミにより透明性の高い企業情報を提供しているのが同社の特徴で、書き込みをするのは現社員や元社員も多く、まさに働く人の生の声を集約したサイトなのだ。求職者にとって本当に欲しい情報を提供することで、多くのユーザーと企業のマッチングに成功している。

リクルートHDが2012年に買収したIndeedは、アメリカでは非常にメジャーで「人材募集版のGoogle」ともいわれている。企業の人材募集情報を拾い出し検索エンジンにインデックスさせる、アグリゲート型求人専門検索エンジンだ。網羅的な企業の人材募集情報に、グラスドア社の詳細なデータベースを掛け合わせることで、他企業の追随を許さないプラットフォーム強化を狙うものと考えられる。

必要な条件が整い次第、2019年 3⽉期第2四半期中に株式取得が実⾏される見通しだという。

また同社は今後について、以下を追記している。

2018年5⽉15⽇の通期決算発表において、2019年 3⽉期の連結業績予想を公表する予定です。本件が当該連結業績予想に与える影響は、概ね売上収益160億円、EBITDA△30億円、調整後当期利益△31億円程度の⾒込みですが、詳細は現在精査中であり、公表を予定する連結業績予想数値に織り込んで開⽰する予定です。