物流システム構築トランコム決算売上高は前期比106%の1417億円、純利益は微減【2018年最新版】

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輸送マッチング・配車サービスをはじめとした総合ロジスティクス事業を展開するトランコムは4月26日、2018年3月期の決算を発表した。売上高前期比106.3%の1,417億円、営業利益前期比104.6%の59億円の増収増益であったが、純利益は2.3%減に沈んだ。
物流システム構築トランコム決算売上高は前期比106%の1417億円、純利益は微減【2018年最新版】

ロジスティクスの総合企業トランコムが2018年3月通期決算を発表

輸送マッチング・配車サービスをはじめとした総合ロジスティクス事業を展開するトランコムは4月26日、2018年3月通期決算を発表した。通期決算は、平成30年3月期で売上高が前期比6.3%増の1,417億円、営業利益が前期比4.6%増の59億円、当期純利益が前期比2.3%減の36億円だった。グループ全体では、増収で好調でありながらも当期純利益は減益だった。

現在物流業界は、EC市場の拡大によって消費者の購買スタイルに変化が生まれ、貨物の小口化、多頻度化による輸配送ニーズが多様化した。それに伴いトラックドライバー不足、庫内作業員の人件費の上昇などが起こり、大きな社会問題に直面したことも記憶に新しい。

ロジスティクスマネジメント事業は、売上高が前期比0.7%増の471億円で、営業利益が前期比5.9%増の28.6億円で堅調。加えて、物流情報サービス事業は、売上高が前期比6.9%増の780億円で、営業利益が前期比8.2%増の31億円でロジスティクスマネジメント事業同様に堅調。これは、専属車両の増便や分析ツールを駆使したアプローチが効果的であった。

一方で苦戦だったインダストリアルサービス事業は、売上高が前期比4.2%減の82.2億円で、営業利益が前期比38.1%減の8,300万円で大きく減収してしまい苦戦を強いられた。同様にタイ王国での物流業務の初期費用が想定以上に重くのしかかった海外事業は大幅に減益。中国に加え、タイの事業稼働が貢献するも、初期費用が重かった海外事業は売上高が前期比52.2%増の98.7億円で、営業利益が前期比54.6%減の8,900万円だった。

中期経営計画「TRANCOM VISION 2020」推進で厳し経営環境を打破

トランコムグループは、2020年3月期を最終年度とする2015年度〜2019年度の5か年の中期経営計画として「TRANCOM VISION 2020」を策定した。このTRANCOM VISION 2020では、グループ全体で連携を図り、質が高い機能を持った強い企業グループを目指し、人材・組織の強化、パートナーとのさらなる連携強化、ICTの積極活用の実現を目標とする。

次期見通しとそのための事業戦略は4つ。

ロジスティクスマネジメント事業では、運営ノウハウの改善だけでなく、I CTを活用した作業効率化・業務簡素化に加え、これまで蓄積されたデータを集約し、分析できる環境整備を実施。今後は、サプライチェーンの川上となる生産物流にチャレンジし、他社との差別化を目指す。

物流情報サービス事業では、求貨求車の領域を超えた輸送プロバイダーとの関係を強化し、今後ニーズが高まるであろう中ロットサービスの確立実現を目指す。今後も課題になるドライバー不足・車両不足を補うために、トラックリースやドレージ輸送などの新ビジネスにチャレンジし、安定的に空車情報の確保を行う。

インダストリアルサポート事業では、エ ントリーセンターのエリア拡大、運営強化を推進し、魅力あるサービス提供による会員数の増員を図る。また、タイとの人材交流制度の構築を行い、独自のビジネスモデルを実現する。