アイシン精機の決算収益は3兆9,089億円で増収増益、収益・利益ともに過去最高【2018年最新版】

パワートレインなどの自動車部品を主力に、住生活・エネルギー関連事業を展開するアイシン精機は4月27日、2018年3月期の決算を発表した。増収増益となった売上収益は前期比109.7%の3兆9,089億円、営業利益は前期比111.0%の2,538億円で、ともに過去最高を記録した。

アイシン精機の決算収益は3兆9,089億円で増収増益、収益・利益ともに過去最高【2018年最新版】

自動車部品をグローバルに展開するアイシン精機が2018年3月通期決算を発表

パワートレインなどの自動車部品を主力に、住生活・エネルギー関連事業を展開するアイシン精機が4月27日、2018年3月通期決算を発表した。

世界全体での新車販売台数増を背景にしたその業績は、売上収益が前期比109.7%の3兆9,089億円、営業利益が前期比111.0%の2,538億円、純利益が前期比106.2%の1,345億円で増収増益となり、いずれもが過去最高を記録するなど絶好調だった。

その要因はもちろん、アイシン精機の主力となる自動車部品の販売数増だ。アイシン精機では、ATトランスミッションなどのパワートレイン関連を中心に、エンジン関連、ブレーキ&シャシー関連、ボディ関連、カーナビなどの情報関連まで、自動車部品のほぼすべてを手がけている。情報関連のみ、やや伸び悩みを見せたものの、それ以外のすべてで販売数を伸ばし増収に貢献した。

規模は小さいながらも、国内の堅調な消費に支えられたベッド・住宅設備などの「住生活関連」ヒートポンプエアコンなどの「エネルギー関連」事業も好調に推移。過去最高となった売上収益、営業利益、純利益に貢献したといえる。

世界市場動向を見据えたアイシン精機の開発戦略

だが、アイシン精機の業績を支えた自動車販売数増が、長期的に継続するかは疑問だ。なぜなら、電動化・自動運転・コネクテッドなど、CASE車両への注目が日に日に高まり、自動車産業を取り巻く環境がかつてないほどの大変革期を迎えているからだ。

これに対応するには、世界市場動向を見据えた正確な予測と、それにしたがった開発戦略が必須になる。その取り組みのひとつが、HVを含むATトランスミッションのグローバル需要増への対応だ。

これには広州汽車や吉利汽車といった中国OEMとの合弁、プジョー・シトロエングループでのライセンス生産、国内での組み立て能力増強などで対応。当期実績1,035万台から、2020年度予測の1,320万台まで生産台数を増やしていく。

もうひとつは、多様化する電動化車両に向け「1モーターHVトランスミッション」「EVユニット」などの電動化商品の開発を進め、ラインナップの拡充をはかる戦略だ。

すでに量産中の商品もあるが、今後の自動車電動化は車格の大型化や、システムの多様化が予測され、これに対応するべく全方位での開発を推進している。

こうした戦略を支えるのが、2030年度に向けた、アイシン精機の世界市場動向予測である。新車販売台数に占めるEV化率が、10%の場合から30%までの場合までの3パターンを予測。

アイシン精機では、この予測がどの方向に転んでも対応できるよう、開発戦略を立てているのだ。これらの予測・施策を根拠に、アイシン精機では当面は成長が見込める環境だと判断、次期業績の見通しを売上収益3兆9,800億円、営業利益2,550億円、純利益1,330億円とした。