オリンパスの決算売上高は7,865億円で増収増益、主力の医療事業が堅調【2018年最新版】

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医療・化学・映像事業をグローバル展開するオリンパスは5月11日、2018年3月期の決算を発表した。堅調に推移した医療事業がけん引したその業績は、売上高が前期比106.2%の7,865億円、営業利益が前期比113.8%の810億円と増収増益、すべての利益項目が2桁成長となる好調さだった。
オリンパスの決算売上高は7,865億円で増収増益、主力の医療事業が堅調【2018年最新版】

オリンパスが2018年3月通期決算を発表

医療・化学・映像事業分野で、光学/電子機器をグローバル展開するオリンパスは5月11日、2018年3月通期決算を発表した。通期決算は、売上高は前期比106.2%の7,864億円、営業利益は前期比113.8%の810億円、当期純利益は前期比133.4%の570億円で増収増益だった。

売上の9割を占める主力の医療事業と科学事業でも増益になったことが今期増収増益の要因である。特に医療事業では、内視鏡が新興国で好調だった。外科は外科内視鏡の新製品が好調で、エネルギーデバイスも堅調に推移、処置具はERCP製品の販売が好調で高い成長を維持した。このように医療部門は、日本・欧州で新製品の本格導入、Image Stream Medica社買収などの将来成長に向けた施策で増収増益となった。

成長分野への経営資源配分で事業の最適化をした科学分野は、半導体・電子部品市場の好況により、産業分野の販売が好調に推移した。日本では工業用内視鏡の新製品の販売が好調、北米では非破壊検査機器が売上拡大、欧州ではX線分析計の大口受注により売上拡大、中国では生物顕微鏡、工業用顕微鏡が売上拡大と、各地域によって需要は異なったが、ニーズに合わせた営業活動の結果、増収を達成した。

一方で、販売強化ミラーレスカメラが伸長したものの、コンパクトカメラの市場縮小で減収となった映像分野は、収益性の改善は達成するも、生産拠点再編の損失で減益へ。中国生産子会社操業停止の影響を除けば、2期連続の黒字達成ではあるが、中国生産子会社操業停止に伴う費用計上により、4Q、 通期ともに営業損失につながった。

今期は5か年の中期経営計画「2016経営基本計画(16CSP)」の推進により、一定以上の効果が見られたうえに、映像分野を除く他分野は円安が追い風となったこともあり、高い増収増益を確保できた。

オリンパスが経営目標実現に向けて推進する16CSPとは

オリンパスは中期経営計画「16CSP」に取り組んでおり、3年目の2018年度はその最終年度である。しかし、外部環境の変化などで、策定時よりも16CSPの想定を下回る進捗であり、特に事業成長性に課題があると認識しており、目標値の達成に2〜3年の遅れが生じる見通しである。

各事業の基本方針は消化器内視鏡が新製品の開発・製品化の遂行、外科が新製品の導入遅れや供給問題の早期解決、 継続的な製品ラインアップの拡充、処置具はシングル・ユース・デバイスの拡販に向けたセールス組織・体制の強化を2019年3月期に向けて16CSPを推進。これによって見込める業績見通しは売上高が8,000億円、営業利益が810億円、当期純利益が590億円となっている。