ロート製薬決算、売上高は前期比111.1%の1,717億円で過去最高を更新【2018年最新版】

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ロート製薬は5月11日、2018年3月期の決算を発表した。売上高が前期比111.1%の1,717億円、営業利益が前期比123.5%の190億円で増収増益となり、いずれも過去最高を更新した。
ロート製薬決算、売上高は前期比111.1%の1,717億円で過去最高を更新【2018年最新版】

ロート製薬が2018年3月通期決算を発表

ロート製薬は5月11日、2018年3月通期決算を発表した。増収増益となったその業績は、売上高が前期比111.1%の1,717億円、営業利益が前期比123.5%の190億円となり、いずれも過去最高を更新した。当期純利益のみ、前期比92.8%の92億円となったが、これは米国の税制改正法に伴う一過性損失の影響。

好調の要因には、売上高の約6割を占める国内市場の堅調な推移が挙げられる。主力となるアイケア製品では、高機能眼科用薬などの高付加価値製品が堅調なことに加え、花粉関連製品も好調。インバウンド需要の伸びも貢献し、前期比121.7%の増益を達成した。

中国の市況回復がけん引したアジア市場も注目だ。アイケア・スキンケア製品がともに好調で、前期比116.2%の増益を達成。ASEAN諸国も含めてアジア市場は、売上高の3割近くを占め業績に小さくないインパクトを与えている。

一方の欧米市場では、消炎鎮痛剤とロシア向けロート製品が好調だったヨーロッパで増収となったものの、販促費の増加などが影響し、若干の減益に終わっている。これをカバーした格好なのが、主力のリップクリームが回復したアメリカだ。一般管理費の効率化などもあり、実に4倍以上の増益を達成。
だが、上述したように税制改正法に伴う一過性損失も米国で発生している。

ロート製薬、2018年度の見通しは

ロート製薬では世界経済の回復基調について、先行き不透明感は引き続き高いと見ている。これに対応すべく、今後も顧客ニーズの変化に的確に対応する新製品・新ブランドを創出し、幅広い企業との連携も強化していくとした。その基本姿勢となるのが、ロート製薬の強みを活かす、3つの成長戦略だ。

具体的には、多様なチャネルに寄せられる声を関連部署へフィードバック、One to Oneコミュニケーションを深めつつ「ニーズを発掘し、真に求められる商品を創出」する。研究者同士が情報交換を行う、ロート学会開催などで蓄積された「膨大な技術ノウハウをベースに新発想を商品化」。大学との共同研究や、ドクターとの共同開発などの「エビデンスを重視した高度な開発体制」を整える。

これらの推進により、ロート製薬では次期業績見通しを売上高1,760億円、営業利益195億円、純利益119億円に設定、売上高、利益面ともに過去最高の更新が見込めるとした。