MUFGとAkamai Technologies、毎秒100万件超の取引性能を持つブロックチェーンを開発

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と 米Akamai Technologiesは5月21日、「決済処理速度2秒以下、世界最速の取引処理性能毎秒100万件超の取引」を可能とする新型ブロックチェーン を開発したと発表した。

MUFGとAkamai Technologies、毎秒100万件超の取引性能を持つブロックチェーンを開発

世界最速の取引処理性能毎秒100万件超のブロックチェーン技術を開発

近年、ブロックチェーン技術が注目を集めている。これは、世界中に点在するコンピューターにデータを分散することで、破壊できないネットワークを構築する技術である。その利活用は仮想通貨の根幹技術にとどまらない。取引の改ざん防止強化とコストを大幅に引き下げられるため、世界中で多くの金融機関やIT企業によりさまざまな取り組みが行われている。

今回、MUFGとAkamaiは新しいブロックチェーン技術の開発で協働し、Akamaiの高速ネットワーク網と分散コンピューティング技術(多数のコンピューターを協調動作させる技術)をベースに開発を行った。

その結果、Akamaiのプラットフォーム上における新型ブロックチェーン技術の開発に成功した。そして、この技術の採用により、実際のビジネスシーンを想定した環境下で「決済処理速度2秒以下、世界最速の取引処理性能毎秒100万件超の取引」が可能であることを検証したという。

ノードを高速化することで高速化と大容量化を実現

従来のブロックチェーンを高速化する取り組みは、ブロックチェーンの本質的な構造や特徴の一部を犠牲にすることで追求されてきたという。これに対し、両社が共同開発したブロックチェーンは、本来のメリットを保持したうえで、取引の高速化と大容量化を可能とするものだ。

ブロックチェーンの取引速度や処理容量(単位時間あたりの取引件数)は、ブロックチェーンを構成するノード間の合意形成の速度に依存するという。これには主に、「ノード間のネットワーク速度」および「ノード内のブロック生成、検証処理に要する時間」という2つの要素がある。

今回両社は、以下の2つのシステム構成を採用することにより、取引の高速化と大容量化を可能とした。

1.合意形成を担う全ノードを Akamai Intelligent Platform上に配置し、ノード間高速通信を実現
2.ノード内のブロック生成、検証処理を高速・大容量化するための独自プログラム開発