ASEAN からの訪日客は「Airbnb/民泊」に泊まりたい―電通調査

電通は、「クールジャパン」関連事業の一環として「ジャパンブランド調査 2018」を実施、4月27日にその結果を発表した。それによると、宿泊形態では「Airbnb/民泊」がASEANで人気だということがわかった。

 ASEAN からの訪日客は「Airbnb/民泊」に泊まりたい―電通調査

盛り上がりを見せる「クールジャパン」

日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開するという「クールジャパン」。インバウンド需要の増加に加え、2020年には東京オリンピックの開催が控えており、盛り上がりを見せている。

この調査は、電通の全社横断プロジェクト「チーム・クールジャパン」が実施したもので、2018年1~2月に 20か国・地域を対象に行われた。調査は2011 年より対象エリアやサンプル数、設問項目を追加しながら継続的に行われており、親日度(日本に対する好意度)や訪日旅行意向、訪問地域とその理由、日本産品に対する興味・関心やイメージなどに関する詳細データと知見の収集を目的としたものだ。

今回の調査で初めてわかった「宿泊形態」、「訪日意向」、「イメージ」の3つのファインディングスを紹介する。

注目の「Airbnb/民泊」はアジア・ASEANの意向が強い結果に

まず、日本で利用したい宿泊形態については、「エコノミークラスホテル」、「旅館」、「ファーストクラスホテル」、「Airbnb /民泊」「カプセルホテル」という順に高い、という結果になった。これを、地域別みると「ファーストクラスホテル」は北米、「旅館」は欧州、「エコノミークラスホテル」はアジアの反応が高く出たという。

また、世界的に注目されている「Airbnb/民泊」は特にアジア・ASEANの意向が強かったという。「民泊」を代表する Airbnbは、2014年に日本に上陸して以来年々利用者が増加しており、Airbnb Japanの調べでは、2017年には国内の物件数が 51,000件に達しているという。

実際、日本で「Airbnb /民泊」を利用したい人は3割強もいた。さらに、今後ますます訪日客の増加が見込まれるASEAN、特にタイやマレーシアでは4割を超える結果となった。これらにより、これから「Airbnb /民泊」を利用する人はさらに増えていくことが予想されるとしている。

地方訪問意向では、欧州や北米に比べて東アジア・ASEANの方が意向が強かった。今後地方への訪問者はアジア圏が増加すると推察している。そのうえで、アジア圏で高い「Airbnb/民泊」は、今後地方都市活性化への鍵を握る可能性が高いと分析している。

一方、アメリカでは南部・西部・北東部が親日的で、訪日意向も高いという。また、すべての地域において日本で行ったアクティビティーのトップは「日本食を食べる」ことだった。

日本製品のイメージ は「ハイテク」、「信頼できる」、「高性能」

そして、日本製品のイメージトップ3は「ハイテク」、「信頼できる」、「高性能」だった。昨年に引き続き、韓国製や中国製と比較すると良いイメージが圧倒的に高かった。

ところが、「オシャレな」、「人気がある」では韓国製と拮抗、さらに「人気がある」では中国製とも僅差という結果になった。

カテゴリー別に購入の際に重視することを聞いてみると、食品や飲料、洗濯機・エアコン・冷蔵庫などの家電、生理用品・紙おむつなどのサニタリー製品、洗濯用洗剤・シャンプーなどのトイレタリー商品のカテゴリーで共通して「品質が良い」が上位にランクインした。前述の日本製の強みが発揮されることが期待できると分析している。

他方で、サニタリー製品やトイレタリー製品については、「商品が環境や社会について考慮して開発されている」という課題の視点がトップ3にランクインする結果になった。

20か国の「SDGs」の平均認知率は51.6%。日本より高い結果に

外務省によると、「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」とは持続可能な開発目標のこと。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標だ。

具体的には、貧困、飢餓、ジェンダーの問題、クリーンエネルギー、働きがいなど17の目標と169のターゲットで構成されている。

今回の調査では20か国・地域における「SDGs」の平均認知率は51.6%だった。また同社が実施した「SDGs に関する生活者調査」では日本における認知度は14.8%と低かったことから、こうした世界とのギャップが今後の課題になる可能性もある。

また「SDGs」認知者のアクショントップ3では、「SDGsの考え方に共感している」、「SDGsは、今後、世界的に重要になってくると思う」の他に、「SDGsに関係あるような企業の商品やサービスを選んでいる」という項目がランクインしている。

また、日本への好意度が高い人の方が、好意度が低い人に比べてSDGs認知率は高いことからも、今後日本企業が海外展開するにあたり、「SDGs」が重要になると分析している。


人気の会員限定記事
WeWork(ウィーワーク)を徹底解説
中国「最強のユニコーン企業」10社
Uber・Airbnb流「ディスラプターの必勝法」
勝てるSaaS企業「5つの共通点」
中国・深センの人材エコシステム