大副業時代、取引先からの支払いトラブルを回避するために

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個人の時代、が明確になってきた。働き方も例外ではない。働き方に注目が集まりつつも、国や企業は一気に変わろうとはしない。そこで組織が変わらないのであれば自分たちが変わろうというのが若い世代を中心としてブームとなっているフリーランスやマイクロ起業を中心とした個人の活躍だ。しかしそこには、支払いの遅延というトラブルが多く発生していることはあまりクローズアップされていない。社会のなかで個人の存在が浮き彫りになるなか、支払いが遅延するのはなぜなのか。

支払いトラブルで信用を失わないために

繰り返しになるが、支払い遅延は信用に直結する。どうすれば、支払いトラブルをなくせるか。この問題に対して個人としての法人としても、より意識しシビアに取り組むべきである。

経理にうまく伝達されていなかった、年度末でバタバタしていて忘れていた、15日約束だったが契約書は月末にしていたので今月から月末入金となる、などなどの諸事情で支払いが遅れることもあるし、コンピュータ処理であっても、人間の処理であっても、間違いは起こるものだ。

たとえば、クラウドソーシングプラットフォームで、「エスクロー(仮払い)」システムがあるのは非常に有益だろう。フリーランスとクライアントがマッチングすること以上に、このエスクローの価値は大きいと考える。仮払いがあった後、プロジェクト進行後に音信不通になった際、プラットフォームの側で強制的に入金できるのは非常にありがたいシステムだ。ただし、20%の手数料は少々高いという印象。

請求書もいまだに紙で印刷してはんこを押し、郵送で経理部に送付してほしいという方式を取る会社もあるが、IT業界の一部や、筆者が属するWebメディアのトレンドを扱う業界では、一部イーサリアムのスマートコントラクトを利用した契約も結ばれている。

そこまで最先端の契約が実行されるのはごくまれだが、方向性としてはこういうことだ。

今後はこうした支払いプラットフォームの整備や、請求書の簡易処理といったシステムの整備が求められる。受託側は仕事を受注し、期日通りに然るべき成果物を納品し、発注側は期日にあらかじめ決定した代金を入金する、それこそが契約であり、経済社会を構成するものだ。

「経済でもっとも大切なことは契約」である。気軽に副業仕事を請け負う前に、契約について改めて意識する必要があるのではないだろうか。