大日本印刷決算、営業利益は前期比147.6%の463億円で増収増益【2018年最新版】

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大日本印刷は5月11日、2018年3月期の決算を発表した。売上高は前期比100.1%の1兆4,122億円、営業利益は前期比147.6%の463億円で増収増益だった。
大日本印刷決算、営業利益は前期比147.6%の463億円で増収増益【2018年最新版】

大日本印刷が2018年3月通期決算を発表

大日本印刷は5月11日、2018年3月通期決算を発表した。通期決算は、売上高は前期比100.1%の1兆4,122億円、営業利益は前期比147.6%の463億円、当期純利益は前期比109.0%の275億円と増収増益だった。

現在印刷業界は、インターネット広告市場の拡大の影響で紙媒体の需要が減少、それに伴う競争の激化で、厳しい経営環境が続いている。

そのような背景がある中で、情報コミュニケーション部門では、ハイブリッド型総合書店「honto」の事業拡大に注力、BPO拠点増、金融機関・ICカードなどの情報セキュリティ関連が順調に推移。出版メディア関連の減少を抱え、部門全体の売上高は前期比2.8%減の7,786億円と減収であったが、営業利益は前期比115.2%の217億円と増益を果たした。

エレクトロニクス部門では、有機ELディスプレイ向け光学フィルム、メタルマスク、半導体向けフォトマスクが堅調な伸びを記録した。また新規サービスとして曲面樹脂ガラスやデジタルキーの開発に成功。その結果、利益面では大幅に改善し、部門全体の売上高は前期比111.4%の1,887億円、営業利益は前期比206.9%の341億円と増収増益であった。

清涼飲料事業では、自動販売機事業でエリアマーケティングに基づく活発な販促活動を展開して、既存市場でのシェア拡大と新規顧客の獲得を試みた結果、「コカ・コーラ」や「綾鷹」といったブランドの売上増加に対して、ミネラルウォーター関連の売上減少の影響により営業利益が減少。これにより、部門全体の売上高は前期比1.0%減の560億円、営業利益は前期比7.6%減の22億円となった。

大日本印刷、2018年度の見通しは

同社では、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響、為替や原油価格の動向などから、次期見通しはますます厳しい経営環境になると予測した。このような現状の中、同社では「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「住まいとモビリティ」「環境とエネルギー」という4つを成長領域とし、新しい価値として印刷(Printing)と情報(Information)の強みを掛け合わせる「P&Iイノベーション」に注力していくと標榜。

今後の新規取り組みに加え、IoTにセキュリティをプラスしたIoST(Internet of Secure Things)をコンセプトとして掲げ、IoTの有効活用のために情報の安全性を高める開発を進めていく。これらを推進して事業拡大を実行することで見込まれる次期業績は、連結売上高が1兆4,200億円、連結営業利益は470億円、連結経常利益は520億円、当期純利益は280億円となっている。