ディスコ決算、売上高は前期比124.7%の1,673億円で大幅増収増益、過去最高益更新【2018年最新版】

公開日:
精密加工装置・ツールの製造・販売を手がけるディスコは5月9日、2018年3月期の決算を発表した。売上高は前期比124.7%の1,673億円、営業利益は前期比162.7%の509億円で増収増益。ともに過去最高益を大幅に更新した。
ディスコ決算、売上高は前期比124.7%の1,673億円で大幅増収増益、過去最高益更新【2018年最新版】

精密加工装置・ツールの製造・販売を手がけるディスコが2018年3月通期決算を発表

精密加工装置・ツールの製造・販売を手がけるディスコは5月9日、2018年3月通期決算を発表した。売上高は前期比124.7%の1,673億円で5期連続過去最高、営業利益は前期比162.7%の509億円で4期連続過去最高を更新、当期純利益も前期比153.6%の371億円で5期連続過去最高を更新するなど、業績は絶好調といえるだろう。

これはスマートフォンやデータセンター向け半導体・電子部品の旺盛な需要を背景に、年間を通じて設備投資が力強く推移したからだといえる。ニーズの増加によりブレードダイサ・グラインダ・レーザソーなどの精密加工装置が過去最高の出荷額となり、消耗品となる精密加工ツールの出荷額も大幅に増加した。

特に、売上高の約7割を占めるアジア地域が好調で、中国・台湾・韓国が過去最高売上を記録。それ以外にも過去最高売上を更新した北米など、日本・欧州も含め、すべての地域が増収に貢献した。増加した売上高に伴い、人件費を中心に販管費が増加したものの、高付加価値商品などの出荷増で利益率も上昇、大幅増益も達成している。

ディスコ、2018年度の見通しは

半導体・電子部品業界では、顧客の投資意欲が短期間で激変する。このためディスコでも将来の需要予測が困難であると判断、業績予測開示は1四半期先までに変更された。

こうした考え方は、企業理念「DISCO VALUES」に基づき、2020年にディスコがあるべき姿を描いたマイルストーン「DISCO VISION 2020」にも現れている。ここでディスコは、売上高や利益などの定量的な要素に偏らず、企業としての成長度合いという定性的な面を重視すると明言し、到達点である2020年から逆算した年度ごとの目標を設定するとした。

具体的には「切る」「削る」「磨く」というディスコのビジネステーマをもとに、日々進歩する科学が、人々の豊かで快適な暮らしに帰結するのが成長であると定義。4年累計経常利益率20%以上の実現、中長期視点での対応力強化を目標に、160億円前後の研究開発・140億円前後の設備投資を計画、積極的な投資を実施する。

2018年度1Q業績見通しについては、売上高379億円(2017年度4Q比93.8%)営業利益98億円(同90.7%)純利益68億円(同69.3%)を見込み、前回予想から大幅に下方修正された格好になる。
これは、装置や消耗品の需要が、引き続き底堅く推移するとみられる反面、一部顧客が設備投資時期を見直したことに起因するものだ。