専業主婦になりたい女性が知っておくべき、第3号被保険者「3つのポイント」

“女性の活躍推進が思うように進まない“と悩む企業は少なくありません。そもそも、日本は世界的に見て女性の専業主婦願望が突出して高い国(※)。いろいろな施策を講じることも必要ですが、第3号の現実と未来を知ってもらうことが、意識改革の第一歩なのではないでしょうか。

あなどってはいけない「働かない」選択のリスク

一度キャリアを離れ、いざもう一度働こうと思ったときにどんな仕事に就きたいでしょうか?スキルやキャリアを生ものですから、手放して時間が経つと無駄になってしまう可能性があります。収入にさえなればいいと割り切って働くことは否定しませんが、何年その働き方を続けることになるのでしょう。教育費や老後のことを考えると、しばらくの間のつもりが、数十年におよぶかもしれません。

また、長い人生には何が起きるかわかりません。

結婚したカップルの3組に1組は離婚、一方で生涯未婚率は過去最高を更新し続けている時代です。

ビジネス思想家のリンダ・グラットン女史は、人生100年時代のサバイバル術としてシーソーカップルというカップルの在り方を提起しています。

価値観は時間をかけて培われていくものですが、自分が持っている価値観の延長線上に豊かな未来があるとは限りません。なぜなら、世の中は急速にかつ大胆に進化を続けているからです。

カップルの在り方についても同様です。日本でも若い世代を中心に、結婚しても一緒に働いてくれる女性を求める男性は増えていると言われています。

夫が仕事、妻は家庭中心という役割分担にとらわれず、もっと柔軟に働き続けることを考えてもいいのではないでしょうか?

第3号の部下を持つ上司なら知っておくべき「女性活躍が進まない理由」

「うちには管理職を目指すような女性社員がいない」活躍する女性社員のロールモデルとして、イメージできる人材がいないことに気がついた社長の言葉です。

はじめて産休社員が発生することになった会社から、社内制度の見直しの依頼があり、産休・育休そして復職の支援まで見据えた女性が継続して働くことができるしくみづくりをお手伝いしたことがあります。

社長も「これからは女性が活躍する時代!」とおっしゃっていて、前向きな検討が進み、子育てとキャリアの両立まで話が膨らんでいったところ、社長の口から、冒頭の言葉が漏れました。

ロールモデルの不在は、なにもこの会社に限ったことではありません。会社で管理職を目指す女性より、第3号を目指す女性の方が多いのが現実なのです。

それはなぜか?就労環境の問題も理由としてあるでしょう。男性の育休取得率が5.14%という数値にも現れているように、家事育児を主に女性が担当する家庭が多く、女性の就労環境改善が求められています。

しかし、一歩深く踏み込んで見ると、いくら働く環境が整っても、上司や同僚、そして女性自身が無意識のバイアスを持っていれば、女性の活躍は進みません。女性社員と話すと、女性自身が「結婚したら家事育児は自分がやらなければ」という役割意識と不安を抱え、その結果として明確な理由なく“第3号が良い”と判断してしまっているケースも散見されるのです。

第3号被保険者がおかれた現実と未来を客観視すること、そして無意識のバイアスを意識することこそ、女性活躍促進の前提条件なのではないでしょうか。