部下のモチベーションをあげるのは、あなたの「心の余裕」かもしれない

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日本産業カウンセラー協会は6月5日、2017年度の「働く人の悩みホットライン」の利用状況などについて統計結果をまとめた。 その結果、合計の相談件数は過去第2位の10,513件。中でも「仕事」「職場の人間関係」などの問題で、悩みを抱える人が多いことがわかった。
部下のモチベーションをあげるのは、あなたの「心の余裕」かもしれない

2017年の働く人の相談件数は10,513件

この統計結果は、日本産業カウンセラー協会・相談室への対面による相談と電話相談の「働く人の悩みホットライン」をあわせて、その利用状況などについてまとめたもの。

それによると、2017年度における対面による相談件数は、男性2,233件、女性2,694件、2016年度比7.9%増の合計4,927件、無料電話相談「働く人の悩みホットライン」は、男性2,739件、女性2,847件、2016年度比1.5%減の合計5,586件となった。合計の相談件数では、昨年より275件増加し、総計では過去最高だった2015年度の10,719件に次ぐ、10,513件となった。

今回の統計から、対面とホットラインの両方で、結局職場の悩み、対人関係の悩みが多いということがわかった。以下で詳しくみていこう。

「職場・人間関係の問題」がもっとも多い

相談内容を分野別に合計すると、もっとも多いのは「職場の問題」で全体の35%を占めた。その中でも、「人間関係」の比率は約半数を占めている。この要因としては、職場で働く人の雇用形態などの構成がますます多様化していることが挙げられるとしている。企業中間管理職層を含む30代から50代がその職場環境の中で懸命に努力し、悩んでいることを示しているとしている。

また、「働く人の悩みホットライン」でみると、「職場の問題」は「人間関係」が約50%と「仕事のこと」が約30%で合計80%を占めた。以下、職場環境、労働環境、ハラスメントと続いた。職場の「人間関係」は上司と部下の関係、「仕事のこと」に関しては仕事を与える上司が関係しているケースが多いと分析している。

中間管理職が心の余裕を持つことが必要に

同社では、このように悩みを持つ中間管理職に向けて、部下が高い生産性を維持し、職務を遂行するには中間管理職自身に心の余裕が必要だと提言している。それには中間管理職が「自身の上司に信頼されている、注目されている」と感じているかどうかが大きく影響するという。なぜなら、中間管理職が上司に信頼されることが、部下にとっても働きやすい職場に変化していく大きな要素だからだと、同社では分析している。

そして、それを確実にするためには管理職が、自分の言動が職場の雰囲気や部下のモチベーションにどんな影響を与えているかを時々振り返ってみることが必要とアドバイスしている。


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