グーグルCEO「AI開発7つの原則」発表まとめ、開発しない技術を提唱するワケ

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グーグルは7日、AI開発を進める際の基準となる7つの原則を発表した。なぜ今この原則を発表したのか、開発しない技術とはなんなのか。それぞれを解説していく。
グーグルCEO「AI開発7つの原則」発表まとめ、開発しない技術を提唱するワケ

グーグルは7日、AI開発を進める際の7つの原則を発表した。

  1. 社会的に有益であること
  2. 不公平な偏見を助長しない
  3. 創造もテストも安全に
  4. 人に対して責任を持つ
  5. プライバシーに配慮した設計
  6. 高い科学的美徳の基準を支持する
  7. これらの原則に沿った利用ができるように努める

以下からその7つの原則を詳しく説明する。

1. 社会的に有益であること

AIはヘルスケア、セキュリティ、エネルギー、輸送、製造、エンターテイメントなど、幅広い分野などで変革をもたらすと言われている。

その中で、

「AI技術の開発と使用を検討する際には、社会的、経済的な幅広い要因を考慮し、予測できるリスクや欠点を大幅に上回る可能性があると判断した場合に、AI技術を開発する。」

としている。すなわち、リスクや失敗の懸念などを上回る利益が出そうな場合には、AI技術を開発するというもの。

2. 不公平な偏見を助長しない

AIのアルゴリズムはバイアスがかかりやすい。

マイクロソフトのAIが差別的な発言をしたことが有名であるように、人種や国籍、宗教などに配慮して不利益を被る人や団体がないようにすることが課題となるだろう。

人種、民族、性別、国籍、所得、性的指向、能力、政治的または宗教的信念などの敏感な特性に関連する内容で不利益がないように努めるという。

3. 創造もテストも安全に

意図せず害を生み出さないように、AIシステムを適切、かつ慎重に設計し、設計後はテストと監視を続ける。

こちらも有名な話だが、「FacebookのAIが理解不能な言語を喋りはじめた」と噂されたように、予期していない動きをする可能性もある。

4. 人に対して責任を持つ

フィードバック、関連する説明、および訴求のための機会をきちんと定めるAIを開発していく。

5 プライバシーに配慮した設計

AI技術の開発、利用にプライバシーの原則を取り入れ、通知・同意の機会を提供し、プライバシー保護の機能を備えたアーキテクチャを奨励し、データ利用について適切な透明性とコントロール性をもたせる。

6 高い科学的美徳の基準を支持する

技術革新は科学的な検証、オープンな調査、知的な厳格性、完全性、協調の上に成り立つ。

AIツールは生物学、化学、医学、環境学などの重要な分野における研究・知見を切り開く可能性を持つことに鑑みて、AI開発では科学的美徳に対して高い基準の保持を目指す。

そして、科学分野における思慮深いリーダーシップを促進すべく、さまざまな関係者と協力していく。

7. これらの原則に沿った利用ができるように努める

有害、または濫用するアプリケーションを制限するよう努めるとのこと。
また、AIテクノロジを開発して展開する際には、以下の要素を考慮する。

  • 主な目的と用途:ソリューションが有害な使用にどれほど密接に関連しているか、それにどれくらい近づいているかを含む、テクノロジーとアプリケーションの主目的と可能性のある用途
  • 自然と独自性:ユニークでより一般的に利用可能な技術を提供しているかどうか
  • スケール:この技術の使用が大きな影響を与えるかどうか
  • Googleの関与の本質:汎用ツールの提供、顧客向けツールの統合、カスタムソリューションの開発