アマゾン「Amazon Robotics」物流配送センターのロボットがスゴい5つの理由

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記事の情報は2018-06-12時点のものです。

アマゾンは11日、国内2拠点目となる「Amazon Robotics(アマゾン・ロボティクス)」を導入した物流配送拠点アマゾン茨木FC(フルフィルメントセンター)を大阪府・茨木市に設立し、2018年9月に開業すると発表した。国内ではすでに川崎FCで導入されているAmazon Roboticsは何がスゴいのか?ポイントを解説する。

4. 2012年にアマゾンが買収したロボットベンチャーが開発

Amazon Roboticsはもともと、アマゾンが2012年に7億7,500万ドルで買収したロボットベンチャー「Kiva System(キバ・システムズ)」という会社だ。

2016年に発行されたドイツ銀行のレポートによれば、Amazon Roboticsを導入することでアマゾンが配送センターでかかるオペレーションコストを20%削減できるという。

5. 完全自動化実現に向けて世界中のロボット開発者と研究中

アマゾンでは、世界中からロボット企業・研究者を集め、ロボットコンテスト「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」を定期的に開催している。

産業界と学術会のロボットコミュニティの結びつきを強め、技術的な課題に対して共通でオープンな解決策を発見することを目的にしたものだ。

自律型のロボットで品物を識別して取り出すためには高度な画像認識が必要とされる。

写真を見てわかるとおり、アマゾンといえども物流の自動化において商品の仕分けは人力に頼らざるを得ず、完全自動化はできていない。

アマゾン・ロボティクス・チャレンジは、数人がチームを作り、共同で自律型ロボットを製作するというチャレンジプログラムであり、参加者には優秀なエンジニアが集まることでも知られている。

アマゾンは、商品の仕分けも自動化できるのか。今後の取り組みに期待したい。

ロボカップ2017名古屋世界大会の様子(出典:アマゾンプレスリリース)


【訂正:2018年6月13日】同日時点の物流拠点数は「16か所」から「15か所」でした。訂正してお詫びいたします。