NECとマクロミル、AI活用マーケティングソリューション共同開発--"ホンネ"に近い消費者選好傾向を分析可能に

日本電気(以下、NEC)とマクロミルは、生活者データの利活用領域における協業を2018年4月から開始したことを発表した。生活者の詳細プロフィールや購買情報などの実績データを補完・拡充できる「顧客プロフィール推定技術」や、視線方向を高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」などを活用していく。

NECとマクロミル、AI活用マーケティングソリューション共同開発--"ホンネ"に近い消費者選好傾向を分析可能に

NECとマクロミルは、AIを活用してマーケティングリサーチにおいて以下の3つの役割を持つマーケティングソリューションを共同開発していると発表した。

  • AIによる生活者データの不足項目を補完・拡充
  • ホンネに近い選好分析
  • マーケティング活動の高度化

出典:プレスリリース

AIによる生活者データの不足項目を補完・拡充

マクロミルが独自に収集した生活者データに対し、NECの「顧客プロフィール推定技術」を活用し、生活者の詳細プロフィールや購買情報などの実績データを補完・拡充できるという。

データソースを推定拡張することにより、顧客企業のより精緻なマーケティング活動への貢献を目指すねらいだ。

消費者調査を高度化し、よりホンネに近い選好傾向を分析

マクロミルが行う会場調査(CLT:Central Location Test)に、モニター(調査対象者)の視線方向を高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」などのNECのセンシング技術を用いることで、アンケートで得られる意識データだけではわからない、モニターのホンネに近い選好傾向を分析できるようだ

さらにマクロミルの脳波データ分析技術を用いてモニターの主観に基づいた意識データと、実態に基づいたデータを組み合わせて分析することで、より深い生活者ニーズの理解を実現していく。

多様なデータと最先端の分析技術によるマーケティング活動の高度化

マクロミルが保有する豊富な生活者データを、NECの「dotData - 予測分析自動化」を用いて、企業のマーケティング活動における高度なサポートの検討を行うとのこと。

マーケティング用に整備されたデータを一定規模保有する企業だけでなく、保有しない企業へも高精度なデータ分析を行い、自社データだけでは想像できなかった結果から、より効果的な活動を可能とするサポートの提供を目指すという。

協業に至った背景

協業に至った背景として、近年マーケティングリサーチにおける生活者のニーズをライフスタイルの多様化に合わせ、より深く把握する必要があることが挙げられる。

マーケティングリサーチでは生活者の消費傾向や価値観に関するデータ収集と活用がそのカギとなっているため、各企業がアンケート結果などの意識データやさまざまな行動データをもとに取り組んでいる。

しかし、それらは生活のごく一側面であり、生活者個人を起点にした連続する活動をトータルに捉えられていないのが課題だ。

そこで、最先端AI技術群を提供するNECと90か国9,000万人以上のパネルネットワークを有するマクロミルの両社が提携し、より広く・深く消費者インサイトを捉えることで、先進的な企業向けマーケティングソリューションの共同開発を行う次第となった。

なお、両社は2019年のサービス開始に向けて、NECのAI技術「顧客プロフィール推定技術」「遠隔視線推定技術」について4月から実証実験を行っているという。

生活者起点のデータを活用することにより、企業のマーケティング活動の精緻化を支援し、生活者が個々人にフィットした価値や豊かさを追求・享受できる社会の実現に貢献していく。

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