世界の広告費、デジタルがテレビを超える――総広告費は6000億ドルを突破

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デジタル広告費がテレビの広告費を超えるときが、ついに来た。電通イージス・ネットワークが発表した「世界の広告費成長率予測」によると、2018年に世界の総広告費のなかでデジタル広告費の占める割合は38.4%となり、シェアトップに躍り出るという。
世界の広告費、デジタルがテレビを超える――総広告費は6000億ドルを突破

電通イージス・ネットワークは6月14日、59か国・地域を対象に調査した「世界の広告費成長率予測」を発表した。年に2回発表しているもので、2017年の実績の確定と、2018年予測の改定、2019年の新規予測を行っている。

これによると、2018年にはついに、世界の総広告費のなかでデジタル広告費の占める割合が、初めてテレビ広告費のそれを上回るという。

2018年、デジタル広告費が「シェア1位」に

世界の広告費に対する媒体別シェアの予測値を見てみよう。2018年は、デジタルが38.4%(2,306億ドル)、テレビが35.5%(2,132億ドル)。デジタルがテレビを初めて上回り、シェアトップに躍り出る。さらに、調査対象59か国・地域のうち、21の国と地域でデジタル広告費が媒体別広告費でトップになると予測している。

出典:プレスリリース

成長率でみると、デジタル広告費は、2018年に12.6%、2019年に11.3%と二桁成長が続くと予想。その「けん引役」はオンライン動画広告とソーシャルメディア広告であり、2018年の成長率はそれぞれ、24.6%、21.6%としている。

半数以上がモバイルデバイス向け

デジタル広告費内では2017年、モバイルデバイス向けがシェア50.3%とPC向けを追い抜いた。2018年には52.2%に達する見通しだ。

日本国内では、モバイル広告が68.1%を占める。広告種別もかけあわせると、モバイルディスプレイ広告の規模がもっとも大きく28.9%、同ディスプレイ広告が25.8%。この2つで半数を超えている(2017年、電通調べ)。

総広告費は6,000億ドル超え

今回の発表で、2018年の世界の広告費成長率の見込みを、前回発表時の3.6%から3.9%へと上方修正した。結果、総広告費は6,135億ドルに達し、過去最高となる見通しに。

出典:プレスリリース

また2019年も、世界的にデジタル広告がけん引する形での堅調な成長が見込まれるとし、リーマンショックの影響を受けた2009年以降、10年連続のプラス成長見通しとしている。