子どもへ贈りたい本1位は「君たちはどう生きるか」、親世代の6割が書店で購入

最終更新日: 公開日:
カルチュア・コンビニエンス・クラブは6月21日、13~22歳の子どもを持つ男女1,002名にを対象にした「読書に関するアンケート調査」の結果を公表した。
子どもへ贈りたい本1位は「君たちはどう生きるか」、親世代の6割が書店で購入

高校生の3~4割が、本を読まない時代

動画やSNSなどの普及により、子どもが読書をする時間は短くなっている。2017年7月に発表された文部科学省の調査では、1か月で読んだ本の冊数が「0冊」と回答した「不読率」は小学生が1割未満、中学生が約1~2割、高校生が約3~4割。学年があがるにつれて減少傾向にあるという。

そんな中、親たちは子どもの読書についてどう考えているのか。調査結果をみていこう。

カルチュア・コンビニエンス・クラブが行った「読書に関するアンケート調査」は、インターネット (Tアンケート)上で、全国の13~22歳の子どもがいる男女1,002名から回答を得たものである。※調査期間:2018年5月25日(金)~5月30日(水)

親子の日に子どもに贈りたいものは「コト消費」、書籍は3位

7月第4日曜に「親子の日」という記念日がある。そこで同調査では、「親子の日に子どもへ贈りたいもの」について聞いている。

●"親子の日"に子どもへ贈りたいもの
 1位 レストランなどでの食事 33.1% 
 2位 衣服・くつ 27.4%
 3位 書籍 16.9%
 4位 スポーツ用品 13.6%
 4位 レジャー施設やコンサートに行く 13.6%

中学生のみでみると「書籍」が1位で30.6%となっており、学年が小さいほど教育的な観点から子どもに読書させたいと考える親が多いことがうかがえる。

親の4割が月に1冊以上本を読んでいる

次に書籍を読む頻度についてたずねた設問では、以下のような回答を得ているという。

●「よく読む(月5冊以上)」10.0%
 「たまに読む(月1~4冊)」28.2%
 「あまり読まない(月1冊未満)」32.3%
 「全く読まない」29.4%

約4割の人が月に1冊以上、本を読んでいることが明らかになった。また、書籍を買う場所については書店が59.8%、ネット通販32.1%、図書館で借りる26.6%であった。また電子書籍で買うという人は8.3%であり、6割以上の人が書店に足を運んでいるという結果がでたという。

ペーパーレス化が進む、出版・印刷、書店は苦戦を強いられている。しかし中高生の親世代の人は書店を利用し、書籍を手にとる機会がまだ多いようだ。

子どもへ本を贈りたいと思う親は4割

「今後子どもへ本を贈りたいか」という設問に対し、40.6%の人が贈りたいと回答している。また贈りたい本について自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは吉野源三郎氏原作の「君たちはどう生きるか」であった。1973年に小説として出版された同作は、2017年に漫画化され発売から半年で200万部を超える大ヒットとなった。

ものの見方、真実の経験、人間の悩みと過ちなどについてなど難しいテーマについて描かれており、親が面とむかって話せないが子どもに伝えたいと感じさせる内容となっている。

それについで、2018年本屋対象に選ばれた辻村深月著の「かがみの孤城」の話題作、夏目漱石の名著である「吾輩は猫である」、坂本竜馬を主人公とした司馬遼太郎著「竜馬がゆく」などの名所もランクインした。

学生時代に本を贈られた経験がある人は1割

最後に、学生時代(小学生を除く)に親から本を贈られたことがあるかという問いへの回答である。親から本を贈られた人は1割と少数派であることがわかった。

贈られたときの気持ちについて(複数回答)多かった回答は上位から順に、「うれしかった」(57.0%)、「楽しめた」(41.0%)、「学べた」(37.0%)、「成長できた」(27.0%)、「役立った」(26.0%)となっている。

贈られた本への満足感と、その本から得られる価値が大きかったことが、結果からわかると同社は分析している。

モバイル端末の普及で、チャット形式で小説を読めるアプリなども登場している。本を手にとる時間は、年代問わず減少傾向だ。しかし本から得られる独特の世界感、深い知識、読後の清涼感などは、ぜひ今の子どもたちにも体験してもらいたい。

この記事を最後まで読んだみなさんは、ぜひ子どもに本を贈ってみませんか。


人気の会員限定記事
育休取得メリットは「マネジメント力向上」
イクボス受賞企業に学ぶ「育児と仕事」の両立
グーグル「個別最適化」から学んだこと
「働き方改革」のゴールは、知的生産性の向上だ