中高生にAI教えます!東大発スタートアップ企業の新たな挑戦

東大発のAIスタートアップ企業Corpy&Co.(コーピー)は6月22日、ビジネスパーソン・エンジニア向けのAI教育研修プログラムである「AI Dojo」を、中高生向けにアレンジし「AI Dojo for Youths」として提供することを発表した。第1段は文科省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている鳥取県の中高一貫校「青翔開智中学校・高等学校」で行われるという。

中高生にAI教えます!東大発スタートアップ企業の新たな挑戦

AIスタートアップ Corpy&Co.(コーピー)とは?

Corpy&Co.(コーピー)とは、日本とフランスをベースに,全く新しいタイプの介入型人工知能Corpyの開発に取り組んでいる東京大学発のAIスタートアップだ。

AIにより、物理空間仮想空間を問わずあらゆる不合理・非効率・ミスマッチを最適化すること、介入型人工知能の開発・提供で、従来の人類と機械との関係を超えた新たな体験を提供することの2つをミッションとして掲げ、AIシステム研究開発・研修事業・コンサルティングなどを展開している。

CEOの山元氏は、慶應義塾大学理工学部電子工学科を卒業後、シリコンバレーのスタートアップ、などを経て、東京大学大学院情報理工学系研究科に入学。その後、共同研究として Yahoo! Japan 研究所、フランスの研究機関 Inria などで人工知能に関する研究を行い、同会社を創業したという。

「AI Dojo for Youths」でなにが学べる?

同社が今回発表したのは、AI教育研修プログラムである「AI Dojo」を、中高生向けにアレンジした
「AI Dojo for Youths」だ。

AI技術を活用した先進的な課題解決ができる人材を育成することを目的としたこの研修では、AIの歴史や背景、AI技術を用いてできること・できないことを学び、AI技術を自分たちの課題にどう適用するかを考え、提案する力を養うという。

具体的な研修内容は以下のとおり。

●AIの歴史的背景からAIの仕組みなどの基本的知識
●AIを構成する技術である機械学習の基本的な概念
●AIを活用するためのデータ活用やデータ収集方法
●AIを用いて課題を解決するために必要な技能などについて

研修を行うのは鳥取県鳥取市の青翔開智中学校・高等学校である。2018年度より文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、デザイン思考を備えた共創的科学技術系人材の育成を進めている。

技術者・研究者にもビジネス視点が求められる時代

近年、企業の技術職、専門性だけでなくビジネス的な視点が求められている。技術やデータが企業の中心となり、企業の中枢となりつつあるからだ。研究とビジネスの両面から、提案する力も養えるという「AI Dojo for Youths」の研修には、これからの人材育成のヒントがある。

またDX(デジタルトランスフォーメーション)で日本は世界から後れをとっているといわれているが、その一因は人材の育成や確保の問題だ。そこには日本企業のCEOたちが、そうした人材育成に本気で取り組んでいないといった指摘もある。

そんな中、スタートアップによる中高生人材育成のニュースには、期待を寄せざるを得ない。

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