伸び率10倍超のテンバガーとは?スクリーニング手法と2020年の候補

最終更新日: 公開日:
近年、通称「テンバガー」と呼ばれる急成長銘柄が、投資家のあいだで話題になっています。 巨額の資産を築く投資家は、スクリーニングによってテンバガーをいち早くみつけ、集中投資しているケースが少なくありません。 では、短期間で大きな利益をあげられるテンバガーには、一体どのような特徴があるのでしょうか。具体的なスクリーニング手法や、過去3年間のテンバガー銘柄とともに紹介していきます。
伸び率10倍超のテンバガーとは?スクリーニング手法と2020年の候補

10倍成長銘柄「テンバガー」とは?

テンバガー(Ten Bagger)とは、株式投資において価格が10倍以上に成長した銘柄のことです。本来「バガー」とは野球のヒット(塁打)のことで、「1試合で10塁打を記録するほどの急成長銘柄」という意味で使われるようになりました。

年利20%で大成功といわれる株式投資の世界で、テンバガーを見つけるのは容易ではありません。しかし、あるポイントやコツにしたがい、テンバガーを複数発掘する投資家が存在することも確かです。

では一体、どのような方法でテンバガーを判別できるのでしょうか。

テンバガー発掘に欠かせない「スクリーニング」の例

株式投資でテンバガーのような有望銘柄を見つけるには、スクリーニングが欠かせません。

スクリーニングとは、簡単に言えば「ふるいわけ検査」のこと。一定の条件に適しているかどうかで、対象を選別していきます。

四季報アーカイブを使ったスクリーニング

株式投資家のバイブルともいえる「会社四季報」はテンバガー発掘のスクリーニングにおいて、重要な資料になります。

ただし、スクリーニングに使うのであればWeb版の「四季報ONLINE」の機能である「スクリーニング」が便利です。株価や業績スコア、収益性、フロー、ストックといった条件をセットし、手軽にスクリーニングが実行できます。

また、「四季報アーカイブ」の過去記事との比較で、株価上昇や事業の変遷などをリアルタイムに比較・分析可能です。これによって、「株価が上昇した理由」を浮き彫りにし、テンバガー発掘のヒントにできるわけです。

足を使った現地調査でのスクリーニング

若干42歳にして資産10億円超という株式投資家「たーちゃん」氏は、徹底した集中投資と現地調査によってテンバガーを複数掘り当てている凄腕投資家。たーちゃん氏の手法を参考に、主に2段階に分けられるスクリーニング方法を紹介します。

まず、特定の業界の企業を徹底的に調査します。株価よりも事業の内容(店舗の面積や1平米あたりの売上、人件費など)を詳細に調べつくすのです。これが第一段階のスクリーニング。

次に実際に店舗に足を運び、サービスや商品のレベルを比較しています。これが第二段階のスクリーニングといえるでしょう。企業が公表しているデータだけでは判別できない「真の強み」をいち早く認識し、徹底的に投資していく手法です。

テンバガー銘柄に共通する4つの特徴

ここ数年のテンバガーには、主に次の4つの特徴があるといわれています。

  • 上場後間もない(5年以内)
  • 時価総額が小さい
  • ICTをサービスに活用している
  • 低位株である

上場後間もない(5年以内)

新興市場に所属する企業は、それほど知名度が高くありません。また、サービス自体が知られていないことも多く、金の卵が眠っていることも多いのです。特にマザーズやジャスダック、東証二部には有望なベンチャー企業がひしめきあっています。

時価総額が小さい

時価総額の低さから大口の機関投資家が参入しにくく、安値のまま放置されている銘柄が多くなります。

ICTを活用している

デジタルトランスフォーメーションの時代に突入し、あらゆる業界・サービスがICTによって進化しています。たとえば、ゲーム業界の発展には目を見張るものがあります。課金制のスマートフォン向けアプリがヒットし、株価が大暴騰する例も少なくありません。

低位株である

もともと価格が安い低位株は、初心者から熟練者、大口の機関投資家まで幅広い層から購入されやすい銘柄です。そのため、一度火が付くと大暴騰を遂げることがあります。ただし、いわゆる「仕手株」になりやすい点は、おおいに注意すべきでしょう。目安は1株当たり300円〜500円以下です。

2019年のテンバガー銘柄

  • レアジョブ(6096)
  • ホープ(6195)

2019年は、オンライン英会話を手掛けるレアジョブと、広告・メディア事業を手掛けるホープがテンバガーを達成しています。

2020年のテンバガー候補は?

ICTを活用したサービス

ICTはテンバガーを生みやすいことはもちろん、AIやIoTといった先端技術を活用している銘柄は要注目です。特に、不動産、医療などは有望であるといえるでしょう。

IoT関連

自動運転やスマートスピーカーなど、AI・IoTが組み込まれた製品が身近になってきました。これまでネットワークにつながっていなかった家電製品やセンサーなども、今後はAI・IoT化の波に突入することは明らかです。

時代の潮流に敏感なテンバガー、それゆえにリスクも

このようにテンバガーはいくつかの特徴を持ち合わせ、なおかつ時代の潮流に後押しされる銘柄が多いといえます。テンバガーを見つけるためには、個別銘柄の徹底したスクリーニングはもとより、俯瞰的に時代の流れを見極める能力も必要なのです。

ただし、テンバガーは急落のリスクも孕んでいることを忘れてはいけません。「仕手株」が多いゆえに、一度売り時を逃すと売るに売れない状況に陥ることも珍しくないのです。

スクリーニングに加え、売りどきも明確にしておかなくては、テンバガーで利益を上げることは難しいでしょう。