NTTドコモ、異なる通信事業者間でeSIM書き換え可能に 世界初 

NTTドコモと、中国の携帯電話事業者China Mobile Communications Group Co.Ltd.(チャイナモバイル)は6月25日、異なるベンダ間においてSIMを差し替えることなく切り替えられる、IoT向けeSIMソリューションを製品化、7月2日より受付を開始すると発表した。

NTTドコモ、異なる通信事業者間でeSIM書き換え可能に 世界初 

IoT普及を妨げる課題は山積

IoT(モノのインターネット)が注目されているが、普及に向けての課題はまだまだ多い。総務省の「平成28年版 情報通信白書」によると、情報通信においての課題には大きく「データ流通に係るルールの整備」と「人材育成」の問題があげられるという。

製品を輸出する局面では、インフラやシステムを輸出先のそれと合わせる必要がある。異業種間、また国際的な連携も欠かせない。

異なるベンダ間でeSIM書き換えを可能に

異業種連携のためには、異なる通信事業者間でeSIMを書き換えることが必要になる。しかし、これまで異なる通信事業者間でeSIMを書き換える場合には、通信事業者同士が同じベンダのeSIMを採用していることが条件だった。

今回発表したソリューションは、モバイル通信事業の業界団体が設定した「GSMA3.1」仕様に準拠しており、異なるベンダを採用している通信事業者間でもeSIMを書き換えることができるようになった。両社によると、これは世界初のマルチベンダ間eSIM連携システムとなるという。

7月2日よりドコモが受付を行う。

出典:プレスリリース

このソリューションを利用することにより、自動車・建設機械・農業機械・産業機械などを日本から中国へ輸出している法人は、機器に組み込まれたSIMを抜き差しすることなく、チャイナモバイルのネットワークに切り替えることができる。また、切り替え前後の保守や運用についてドコモがワンストップでサポートするという。

NTTドコモはこれまで、2014年にeSIMソリューションを商用化して以降、IoT World Alliance、SCFA、Conexusなどの海外通信事業者との協業を通じて、ブラジルの携帯電話事業者Telefonica Brasil S.A.(Vivo社)との提供を始め、eSIMに関する数々のプロジェクトを進めてきた。

チャイナモバイルとは日中間のeSIMに関して技術面、ビジネス面、制度面の検討を重ね、2017年11月にChina Mobile Internationalとの間でeSIMソリューションを含むIoTサービスに関する協業の契約を締結した。今後、欧州・アジア・中東・米州などにeSIMの対応国を順次拡大していく方針だ。