仕事中でも堂々と上司に宣言しよう「花火大会に行ってきます!」

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いよいよ各地で花火大会がはじまる季節。忙しくて花火に行く時間がないビジネスマン諸君には、今年は違った視点で花火を見ることをお勧めする。たった1日で百万人以上が集まる集客力、年代問わず人々を惹きつけるインパクト、浴衣や屋台のトレンド、花火のIT化、地域への経済効果はどうなのか?ビジネスの見えない部分を「透かし見」する訓練は、ビジネスパーソンの基本だ。そこで今回は、花火大会をいろいろな角度から紹介し、透かし見訓練の一例を紹介する。さあ、今年こそ上司に堂々と言ってみよう。「花火大会に行くのでお先に失礼します!」
仕事中でも堂々と上司に宣言しよう「花火大会に行ってきます!」

花火大会に行きたい女性、興味がない男性

インテージが2017年9月に発表した「夏のおでかけ先」についての調査がある。全国の20~50代の男女2,000人を対象にしたアンケート結果で、花火はおでかけ先の1位であった。

●「花火大会・お祭り」26.8% 
●「国内旅行(宿泊)」20.1% 
●「帰省」15.4%

性別・年代別でみると、「花火大会・お祭り」は女性比率が圧倒的に高い。花火大会に行ったと回答した中でもっとも多いのは20代女性で40%、もっとも少ないのは20代男性で19%となっている。

この結果から、花火大会に行きたい女性に仕方なく付き合う男性の姿が目に浮かぶ。ここであなたなら何を考えるか?これは営業マンがクライアントをくどき落とす訓練と考えてもいい。

1.花火大会に行きたい女性にどんな対案を提示すれば、行かずに済むだろうか
2.花火大会の中のどんな魅力を語れば、男性は行きたい気持ちになるだろうか
3.花火大会のデメリット(混雑・暑さ・疲れ)を解消する案を提示すれば、男性は納得するだろうか

一方的に花火大会の魅力を語ったところで、興味のない人にとっては意味がない。相手の懸念や課題をまずはヒアリングし、共感するところから進めていこう。これは営業現場の基本中の基本である。

メンタリスト「Daigo」が心理学視点で花火を分析

テレビなどでも知られているメンタリストのDaigoさんは、ブログで花火を心理学的視点から分析している。それによると、花火には以下のような効果があるという。

●ストレス発散
●一緒に見ている人との関係を接近させる
●チームに一体感を持たせる
●モチベーションがあがる

花火大会は彼氏・彼女と行くもの、という固定観念を持っていた人は今すぐにそれを捨てよう。一緒に仕事をする仲間を誘う、お得意様を誘う、場合によっては上司を誘うでもいいのだ。仕事においても、十分に花火大会の恩恵はあるということだ。

ただし、上司から部下を誘うときには注意が必要だ。日々のコミュニケーションがうまくとれていない場合は、パワハラとも言われかねない。自分のマネジメントに自信がある人は、花火大会を機に試してみるのもよいだろう。

中小総研「花火大会の経済効果」とまちおこし効果

平成27年に中小総研がまとめた「花火大会の経済効果」によると、花火大会は運営費用もかかるため、収支自体はトントンになるケースが多いようだ。以下に長岡花火大会の事例を引用する。

出典:中小総研 花火大会の経済効果「長岡まつり収支報告」


出典:中小総研 花火大会の経済効果「長岡まつりまちおこし効果」

一方、花火大会の波及効果(宿泊・飲食・買い物・交通など)は33億円と莫大だ。都内でもっとも集客が見込まれるのが江戸川花火大会であるが、この経済効果はたった1日で50億という試算もあるという。

2020年東京オリンピックは、招致が決まった2013年~大会後10年までの経済効果は約32兆円であると東京都が発表している。これを高いとみるか、安いとみるか。

花火大会の波及効果について、他のさまざまなイベントと比較して経済的視点を養ってみてはどうだろう。

2017隅田川花火大会ではAIによる警備を導入

2017年の隅田川花火大会では、AIを活用した全国初の試みが行われた。ディープラーニングを活用した画像解析などを行うSpecteeが、花火大会の警備に協力したのだ。

そのしくみは、SNS上の膨大なデータの中から、AIを活用した解析技術・および自然言語解説技術により、花火大会周辺の事故やトラブル、交通、気象などをリアルタイムに抽出し、警備に役立てるというもの。

出典:Specteeプレスリリースより

Specteeは今後も研究をすすめ、より安全な大会運営に役立てたいとしている。課題があるところには新しいビジネスの種がある。AIやIoTの活用が進み、「混雑しない花火大会」が実現される日もそう遠くないかもしれない。

花火大会に行く「余裕」がビジネスの好循環を生むかもしれない

さまざまな視点で花火大会をみてきたが、あなたはどんな部分に共感しただろうか。たかが「花火大会」と切り捨ててしまえばそれまで。しかし、どんな視点でその事象の裏にある物事を「透かし見」するかで、ほんのすこし、あなたの仕事は楽しくなるかもしれない。

どんなに真剣に向き合っても、集中できない日もあれば、やる気が起きない日もあるのが人間。だからこそ、違う視点で仕事を楽しむ心の余裕は必要なのだ。そうした視点の変換が、あなたの仕事やビジネスの好循環を生むかもしれない。

だからこそ、今年はどんなに仕事が忙しくても、会社で堂々とこう言ってもらいたい。これはあなたの悪い循環への訣別宣言でもあるのだ。

「花火大会に行ってきます!」