アマゾンプライムデーの裏でストライキ発生、労働者たちの悲痛な叫び

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年に1度の「アマゾンプライムデー」が開催中。消費者にとってはお得商品目白押しの、わくわくするイベントだ。しかし世界のアマゾン労働者の間では、プライムデーはXデーだったのだ。ドイツ、スペイン、ポーランドなどでアマゾン労働者によるストライキが発生している。
アマゾンプライムデーの裏でストライキ発生、労働者たちの悲痛な叫び

複数の海外メディアの情報によると、アマゾンプライムデーにあわせてヨーロッパの各地で、労働者ストライキが発生しているという。

ドイツ、スペイン、ポーランドの倉庫でスト発生

THE VERGEによると、ストライキを起こしているのはドイツ、スペイン、ポーランドの倉庫労働者である。

労働者たちは消費者たちの需要が高まるプライムデーにあわせてストを行い、交渉力を強める狙いだ。ロイター通信によると、昨年11月にもドイツやイタリアの物流拠点、倉庫でストが決行されている。

代表になっているのはドイツの労働組合。以下のようにコメントしているという。

「オンライン巨人は金持ちになるが、労働者の健康に対しては節約している。アマゾンはプライムデーの間に注文を処理し、発送には影響がないとしているが、ドイツのストライキはまだ続く。」

これに対し、AmazonのCEOはドイツの労働力のうちのわずかしかストライキには参加しておらず、世界の倉庫での労働条件は、十分に文書化されていると、自信をみせている。

しかし労働者団体によって4月に発表された調査によると、アマゾン倉庫労働者の4人のうち3人近くが、トイレに行けない状況にあり、全調査対象者の半分以上がメンタルヘルス問題を報告しているという。さらに、参加者の約80%がアマゾンでの仕事にもう一度応募しないと答えたとも伝えている。

アマゾン・ジャパンには2015年11月に労働組合が発足

東京管理職ユニオンでは、2015年11月、アマゾン・ジャパンの「労働組合の結成」を発表した。当時会見に出席したアマゾン・ジャパン」の従業員の話によれば、「長時間労働は当たり前、パワハラもひどい、心を病んでやめていく人も多かった」という。

また「メディア取材を受けると懲戒処分になる」と、記者会見でも顔をうつさないのが条件だったという。その実態は、「ブラック企業」と呼ばれても否定できないものだったようだ。

現在、アマゾン・ジャパンの工場では、ロボティクスの導入などで労働者の負担を軽減し、生産性を向上するしくみが整いはじめている。

しかし世界のアマゾン拠点では、まだまだこうしたストが起きている。アマゾン側が強いているものではないと否定しても、労働者とCEOの間に意識の差があるのは事実だ。

ヨーロッパでは毎年のようにストが起きている。労働者の環境改善は、巨人アマゾンが乗り越えるべき最後の壁なのかもしれない。