IPO投資で儲ける方法 | IPO株におすすめの証券会社やメルカリの事例を解説

最終更新日: 公開日:
IPO(新規公開株)の基本的な内容を説明するとともに、IPO株の購入に必要なこと、そして実際にIPO株を購入する流れについて解説します。また、最近注目されている企業のIPO情報も掲載しますので、投資初心者の方は参考にしてください。
IPO投資で儲ける方法 | IPO株におすすめの証券会社やメルカリの事例を解説

IPOとは

IPO(Initial Public Offering)とは、日本語で「新規公開株」や「新規上場株式」と訳され、それまで未上場だった企業が新しく証券取引所に株式を上場し、一般の投資家に販売を始めることをいいます。

日本の株式会社の株はほとんど上場されておらず一般の人が売買できる株はごく一部ですが、その方法と仕組み、留意点などをよく知っておくのがいいでしょう。

公開価格と初値

公開価格とは、新しく公開した株式の公募段階あるいは売り出しの価格のことです。

公募段階での価格(公募価格)とは、新規に株式を上場する企業と、それを取り扱う証券会社が話し合いのうえ決定される上場前の株価のことで、株式公開をした初日につく株価を初値といいます。

公開価格と初値の差がキャピタルゲインとなり、初値は公開価格の数倍になることも多いため、投資家としてはIPO株を買うことで儲けられる可能性が高いといえます。

7割から9割のIPO株は儲かる?

統計では、公募価格の段階で購入したIPO株を初値で売り切れば、7割以上の確率で儲かるということがわかっています。

時期にもよりますが、7~9割ほどの確率で初値が上がるため、IPOは株式投資の中では比較的堅実な投資先ではないでしょうか。

たとえば、2017年に上場した94社のうち、公開価格より大きな初値がついたものは84社となっており、かなり高い確率で利益が出る投資先といえるでしょう。このように、利益が出る見込みがあるため初心者にも優しい投資先といえるでしょう。

なぜIPO株の初値は上がるのか

IPO株の初値が上がる理由として、公募時の株価が当該企業の資金調達を確実にするために安く抑えられる傾向にあることと、発行する株式自体も少なめなことが多く、投資家の需要に対して供給量が少ないことから株価が上がりやすくなることが挙げられます。

有利にIPO株を買う証券会社の選び方

IPO株の概要を説明したところで、IPO株を購入する方法や、有利に取引を進めるための証券会社の選び方について解説します。

証券会社に口座を作らなければ始まらない

IPO株を購入するためには、まず証券会社に口座を作る必要があります。

日本には多くの証券会社が存在しており、手数料や手続き方法などは証券会社ごとに違いがあります。それぞれを比較検討し、自分に合った証券会社を選択しましょう。ネット証券会社の場合、口座開設がインターネット上の手続きのみで完了できるのでおすすめです。

割り当て株数は証券会社ごとに違う

注意しなければならないのは、IPO株はどんな証券会社からでも購入できるわけではないことです。IPO株は証券会社ごとに割り当てられますから、株式によっては割り当てのない証券会社も出てきます。

そのため、IPO株に投資する場合は、複数の証券会社に口座を作っておいた方がよいでしょう。IPO株が割り当てられた株数が多い証券会社ほど当選確率が上がるため、複数の証券会社で口座をもつことで、当選の確率を上げられます。

手数料が安いからと言ってネット証券だけだと割り当てが少ないため、やはり大半の案件の主幹事になる野村、みずほなどは押さえておきましょう。

IPOの取扱い数について

IPO株への投資をメインに考えるならば、あらかじめIPOの取り扱い数が多い証券会社を選択するとよいでしょう。それだけIPO株を買うチャンスが増えます。

ただし、取り扱い口座数が多いところは競争が激しくなり、逆に口座数の少ないところほど当選確率があがりますから、そのあたりを考慮しつつ自分に有利な確率で購入できる証券会社を見つけましょう。また、公募割れする可能性はほぼありませんが、複数のIPO株への投資を基本とするのがおすすめです。

IPO株の購入の流れと抽選

それでは、具体的なIPO株の流れについて説明します。購入手続き自体は簡単ですので、投資初心者の方は参考にしてください。

IPOスケジュールの公表

すでに説明したように、IPO株を購入するための証券会社の口座を作成したら、次はIPO株に関する情報を収集します。年に平均50社以上は上場企業が出てきます。

上場日の約1か月前ほどに、当該株式の割り当てを受ける証券会社からIPOスケジュールが発表されます。

スケジュールの詳細に申し込み期間や、抽選の日程、購入期間などが記載されていますから、備忘録をとるなどして期間中に確実に申し込めるようにしましょう。対象企業の概要や財務状況などの調査も必須です。

仮条件の決定と応募

厳しい審査基準をクリアして証券取引所での上場を認められた企業は、まず公募価格をいくらにするか決めるための値幅を決定します。これを仮条件といい、実際の公募価格はこの仮条件の値幅の間から決められます。

仮条件は当該株式を取り扱う複数の証券会社の代表(主幹事証券)による投資家や銀行へのヒアリングにより決められ、投資家は基本的にこの範囲内の最高値で申請する必要があり、そうでなければ抽選に参加できないこともあります。

抽選

上述のように、IPO株は証券会社への割り当て数と、証券会社ごとの当選口数が決まっています。そして抽選は各証券会社ごとに方式が異なり、大口顧客を優先するところもあれば、完全公平に抽選を行うところもあります。

このあたりは証券会社の考え方によるため、その9割以上が証券会社の裁量で決まり、残りの10%のみが抽選されるというケースもあります。

ただしインターネット証券会社のなかには、IPO株を100%抽選してくれる証券会社も存在し、有名なところではマネックス証券やカブドットコム証券、ライブスター証券、GMOクリック証券などがあります。

公開価格で買って初値で売る

晴れて抽選に当選してIPO株を購入できれば、上述のように7割以上のIPO株の初値は公募価格を上回るため、かなり高い確率で利益が出るでしょう。

売り方は簡単で、上場日の始めの取引で一番高値で買い注文を表示している人に売る「成行売り注文」を出しておく人が多いようです。

当然、上場日に必ず売る必要があるわけではないですから、上場日以降も株価が上がるという自信があれば、そのまま保有しておくのも有効でしょう。

ただし株価の行方を見極めるのは難しいので、初心者の方は利益を出せるように上場日に売却するのが無難でしょう。

最近のIPO株事例

最後に、最近注目されているIPO株の事例として、メルカリとAirbnbのIPOについて紹介しておきましょう。

メルカリの場合

日本有数のユニコーン企業(企業価値が10億ドル超えの未公開企業)といわれていたメルカリは、2018年6月19日、東京証券取引所マザーズ市場でIPOを行いました。

公募価格は3,000円でしたが、上場日の午前11時段階でもっとも高い買い注文(買い気配値)は4,800円と公開価格を大きく上回ったうえ、終値は5,300円となっており、その時点で算出した時価総額はマザース市場で首位となっています。

同社は個人間でモノの売り買いが可能なフリーマーケットアプリを配信する企業で、当初から高い企業価値をもつと見込まれており、その評価が初値に反映された格好といえます。

上場後、約1か月ほど経過した現在は約4,300~4,500円の値幅を推移しており、今後しばらくはこのあたりの価格帯の維持が予想されます。

Airbnbも2019年を目処に上場

民泊仲介サイト最大手のアメリカAirbnbは、2019年にもIPOができるように準備する方針を明らかにしています。

本社はサンフランシスコですが、世界各地で一般住宅を有料提供する「民泊」の立役者であり、企業価値も日本円で約3兆円と見積もられるなど、かなりの大型上場として今後の動向が注目されています。日本でも訪日観光客の増加によって利用が広がっていますが、いわゆる違法民泊や住民とのトラブルなどが問題となった経緯もあります。

IPOの新規上場株を買って儲けよう

IPO(新規公開株)に関して、公開価格や初値の説明や証券会社の選び方、そしてIPO株の購入のプロセスを解説してきました。IPO株は100%確実とはいえないものの、高い確率で儲けられる投資先でしょう。

当然、購入は抽選を通過する必要があるわけですが、購入自体は難しくはないので、投資初心者の方はぜひ購入を検討してみてください。特にインターネット証券会社ならば、口座もすぐに開設できます。