食品業界でもっとも働きやすいのは「味の素」、進む働き方改革

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企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」を運営するグローバルウェイは7月18日、「食料品業界の働きやすい企業ランキング」を発表した。今回のトップ3は、1位が味の素、2位が明治、3位がネスレ日本となった。
食品業界でもっとも働きやすいのは「味の素」、進む働き方改革

働きやすい食品企業トップ3は味の素、明治、ネスレ日本

「働き方改革」が進むにつれて、企業の「働きやすさ」がクローズアップされている。それは、食品業界でも例外ではない。

このランキングは、年間2000万人が訪れるという企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」のユーザー投票によるもの。

対象は『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の「食品1〜5」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業で、対象期間は2015年4月1日~2018年3月31日。

算出方法は、「労働時間」、「やりがい」、「ストレス」、「休日」、「給与」、「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い食料品業界に属する企業をまとめたという。

出典:「食料品業界の働きやすい企業ランキング」グローバルウェイ

それによると、1位が味の素、2位が明治、3位がネスレ日本となった。

「有休をとる後ろめたさはない」味の素

1位の味の素は、「うま味」の発見を創業の礎としており、アミノ酸の研究・開発で世界的なリーダーシップを発揮している。就業形態としては、2017年4月から8時15分始業、16時30分終業の「1日7時間15分勤務」を導入していることで有名だ。また、口コミにも好意的なものが多く、労働時間以外の面でも高い評価を受けている。

また2018年1月に日本テレワーク協会が実施した「テレワーク推進賞」では会長賞を受賞。2018年2月に経産省が発表した「健康経営銘柄」、2018年3月に同省が発表した「 なでしこ銘柄」にも選出されている。まさに業界を代表する働きやすい企業だといえよう。

「残業は部署や業務内容によるが、深夜に及ぶような残業はほとんどない。残業代もすべて支払われるため、やらされている感じはない。全社的に労働時間を減らしていくことが求められているため、早く切り上げて帰ることや、有休を取ることに対する後ろめたさは少ない。労働時間については相当恵まれている環境だと思う」(営業企画 30代前半 男性 年収700万円・口コミ)

近年、制度として育休・有休の取得を推進する企業は増えているものの、自分だけ休みを取りにくい空気が、その取得を阻害していると指摘されている。制度だけではなく、当たり前のように権利を行使できる空気を醸成できているかは、働き方改革を進めるうえでは非常に重要なのだ。

女性の活躍に向けた取り組みが盛んな「明治」

2位の明治は、明治ホールディングス傘下のチョコレート菓子最大手だ。「グループ理念」「経営姿勢」「行動指針」の3本柱と「企業行動憲章」で構成される経営理念のもと、同社は労働時間の適性化や育児・介護と両立しやすい職場環境づくりに取り組んでいる。中でも女性の活躍に向けた取り組みも盛んで、産前産後休暇、育児休業後の復帰率、定着率は100%だという。評価項目は、バランスよく高得点を獲得しており、2位となった。

「繁忙期は残業することも増えますが、基本的には7時にはほぼ全員が退社しています。休日出勤をした際には振替休日を取ることができます。振替休日が残っていると、しっかり休むようにと上司からも指示があります。会社としては長期休暇はありませんが、海外旅行など、有給休暇を取得し休むことも可能です」(法人営業 20代後半 女性 年収550万円・口コミ)

さまざまな社内変革を推進する「ネスレ日本」

3位のネスレ日本は、神戸に本社を置いており、2008年からダイバーシティの取り組みを開始した。“社員こそがもっとも重要な会社の資産である”というコンセプトのもと、障がい者の雇用にも積極的だ。高岡浩三社長を中心にさまざまな社内変革を推進し、経済系メディアなどでも注目を浴びてきた。評価項目別に見てみると、「休日の満足度」が10社中1位で、特に高い得点となっている。

「ほとんど残業がありません。そのため、プライベートの時間はしっかり取れます。資格を取るための勉強の時間に充てることが可能です。工場での勤務であれば交代勤務になるので、夜勤なども発生します。ただし、休日は本社や支社、工場どれも変わりがないのでしっかり休みが取れます」(技術関連職 20代前半 男性 年収300万円・口コミ)

4位以下のランキングは次のとおり。

4位:森永乳業  
5位:ハウス食品   
6位:日本ハム 
7位:日清食品 
8位:不二家 
9位:ブルボン 
9位:雪印メグミルク