コミュニケーション能力がビジネスに直結!スキル向上に役立つ3つの秘訣

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記事の情報は2018-08-07時点のものです。

効果的に仕事をするためにビジネスにおけるコミュニケーションスキルを向上させたいと考えている方も多いでしょう。スキルアップのためにはそもそもコミュニケーションスキルとは何かを踏まえたうえで、何をすべきかを考える必要があります。メリットやコミュニケーションの中で具体的に気をつけたいポイントについて説明します。
コミュニケーション能力がビジネスに直結!スキル向上に役立つ3つの秘訣

ビジネスで最も重要な「コミュニケーションスキル」

ビジネスにおいて重要だと言われるスキルの1つにコミュニケーションスキルがあります。

これは各種の調査結果からもわかる事実です。たとえば、経団連が毎年行っている新卒採用に関するアンケート調査では、選考にあたって特に重視した点として「コミュニケーション能力」を約8割の企業が挙げており、15年連続1位になっています。

出典:2017年度 新卒採用に関するアンケート調査結果

また、人材紹介サービスのロバート・ウォルターズ・ジャパンが2018年5月に公開した「人づくり」に関するアンケート意識調査でも、グローバル人材に最も必要な基礎能力として48%の人がコミュニケーション能力を挙げており、2位の柔軟性の25%を大きく突き放しています。

出典:「人づくり」に関するアンケート意識調査

以上の2つに事例からもわかるとおり、近年ビジネスにおいて最も重要なスキルは「コミュニケーションスキル」だと言えます。

コミュニケーションスキルを高めるメリットとは?

では、コミュニケーションスキルを高めることでビジネスマンにとってどのようなメリットがあるのかについて説明します。

 

社内外で良好な人間関係が築ける

まず、社内外での良好な人間関係を構築できるメリットがあります。コミュニケーションスキルを高めることによって、相手との意思疎通を円滑にすれば相手との信頼関係の構築につながります。

他者との信頼関係の構築はビジネスを前に進めるうえで非常に重要です。特に、予定外のトラブルや取引先に損失を発生させてしまった場合は、日ごろからの信頼関係をいかに構築できているかによって、事態終息の難易度は格段に変わります。

会議が効率的に進む

またコミュニケーションスキルは会議を効率的に進めるのにも役立ちます。相手の意見の意図を理解しながら、自分の意見をわかりやすく伝えられれば、誤解が少なく活発な意見交換が行えます。

ちなみにそのような効率的な会議において重要な役割を果たすのがファシリテーターです。ファシリテーターのコミュニケーションスキルや会議の進行によって、活発に意見が飛び交う会議にもなりうれば、参加者がなかなか自身の意見を表明しにくい会議にもなりうります。

クライアントとの交渉が円滑になる

特に営業職は高いコミュニケーションが要求されます。取引先と良好な関係性を構築するためには、疑問や不明な点を的確に質問して相手の主張に対する理解を深める必要があります。

自社の主張についても取引先が理解し、相手が納得しやすいようなコミュニケーションを取れれば、双方の関係がより一段と深まります。

ビジネスで必要な3つのコミュニケーションスキル

そもそもビジネスにおけるコミュニケーションとは何を指すのか、3つに分けて紹介していきます。

傾聴力

まず、コミュニケーションスキルの1つ目として挙げられるのが、「傾聴力」です。傾聴力とはすなわち、聴く力のことを指します。相手の主張を聴いて適切な反応をするためには、まず相手の話を聞いてその意図や内容への理解が重要です。

また、聴くことは単純に相手の承認欲求を満たすことにもつながります。

たとえば、クレーム処理などにおいても重要なのはまず相手の主張を聴くこと、相手にちゃんと聴いていると思わせることです。相手が言いたいことが言えて、聴き役が適切な相槌を打てば怒りや熱も自然と冷めてくるでしょう。

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アサーションスキル

続いて、ビジネスにおけるコミュニケーションスキルの1つとして挙げられるのが、アサーションスキルです。

アサーションスキルとは、相手に自分の主張を伝える能力のことを指します。そして特に主張の表現方法の巧みさのことを指します。

同じような主張でも、自分の伝えたい意見を伝えるだけの主張と、相手が傷つかない納得しやすい方法を考えたうえで行う主張では、その伝わりやすさが違います。

このように主張をどのように表現するのかは非常に重要なのです。

コーチングスキル

コーチングスキルもビジネスにおいて重要です。コーチングスキルは特に人材育成において重要で、部下の能力や可能性を引き出しそのパフォーマンスを向上させる能力のことを指します。

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人間は言い方ひとつでモチベーションは変わりますし、伝え方ひとつで自分の意図どおりの行動をしてくれないことがあります。部下のパフォーマンスを最大限に発揮するためには、全員に一律のコミュニケーションを行うのではなく、個々にあった言い方、伝え方をする必要があります。これがコーチングスキルです。

コミュニケーションスキル向上に役立つ3つの秘訣

最後に実際にスキル向上するにはどうしたらいいのか、みていきましょう。

聴き上手になる

秘訣としてあげられるのが聴き上手になることです。もちろん、相手の主張を論理的にかみ砕き理解できるようになるためには、相応の経験や知識が必要ですが聴く姿勢自体はすぐに変えられます。

たとえば、以下のことはすぐにでも実践可能です。

「相手の話を最後まで聴く」
「相手の話を否定しない。仮に考えが違っても、違いを受け入れる」
「頷き、相槌であなたの話を聴いていると示す」

聴き上手になるためにはこのようなスタンスで、相手がどのような意図を持ち主張をしているのか、相手の立場になり、何が言いたいのかを分析する必要があります。

相手にわかりやすく伝える

相手にわかりやすく伝えることも必要です。わかりやすく伝えるためには、目的や結論、5W1Hを明確にして説明する必要があります。

また、抽象的な主張の場合はイメージしやすい具体例をあげたり、ストレートに伝えると相手が傷ついてしまう可能性がある場合はメタファーを活用したりします。つまり、相手にどのように伝わるのかを念頭においてコミュニケーションを行う必要があるのです。

相手への説明の仕方、使う語彙、前提条件をどの位説明するのか、その後のフォロー方法など、わかりやすく伝えるためには個々の相手にあった対処方法を実践する必要があります。

ラポールを築く

ラポールを築くことも重要です。ラポールとは心理学用語で信頼関係や親密な関係を指します。もちろん、日々のコミュニケーションの積み重ねによって信頼関係や親密な関係は醸成されますが、テクニックを用いてラポールを築きやすくなるでしょう。

たとえば相手と共通の話題を見つけたり、自己の情報を先に開示したり、話すスピードや身振り手振り声のトーンを工夫したりなど、さまざまなテクニックがあります。

コミュニケーションスキルを高め、仕事を円滑に進めよう!

コミュニケーションスキルは仕事を円滑に進めるために重要です。効果的にコミュニケーションを行うためには、経験を繰り返してスキルアップを行う必要があります。

しかし、本記事で紹介した3つの秘訣のように、心がけ次第で実現できるコミュニケーション能力の向上に役立つテクニックはいろいろあります。

本記事を読んでいる人の中には自分にはコミュニケーションスキルは無いと嘆いている方もいるかもしれませんが、気にする必要はありません。

コミュニケーションスキルは、後天的に本人の心がけと経験次第で身につけられます。今までのコミュニケーション方法を見直し、日々の仕事の中で変えられるところは変えていきましょう!